入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

こんなに元気そうな牛たちも・・・。

2013年06月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 

 乳牛の寿命は短い。生後およそ14か月で子を身ごもり、10か月後出産、つまり2年目にして早くも母親になる。そして搾乳が始まる。子牛を生んでから2か月後には新たに次の種を宿す。二度目の出産の2か月前になると閑乳と言って搾乳が中止される。このサイクルを4回ほど繰り返して、乳牛としての役割が終わる。
 どこぞかの地下水をポンプアップしてペットボトルに詰め、ナントカ名水と称して販売されてる水と、精魂こめて育てた牛の乳との値段に大差ないということ、おかしい。
 かつて、産油国は産出する石油の価格を決めることができなかった。決定権はメジャーと呼ばれる巨大石油資本に握られていた。乳牛の価格もそんな関係にあるのだろうか・・・。
 牛乳は遠い昔から愛飲されてきた。加齢とともに牛乳を消化する酵素が体内から失われていくことから、苦手な人はヨーグルトを飲めばいい。


   
     
                      

 この牛は群れに入れず一本の支柱に長いロープで繋がれていたそうで、入牧した日は一頭だけ他の牛と離れて、啼いてばかりいた。激ヤセしていたので、要注意の牛だった。だが、ここへきて大分体型もそれなりになってきたので、ここに登場してもらった。今では仲間もでき、楽しくやっている。
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今日は風雨激しく、霧も深い。しかし、落ち着く。

2013年06月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
今朝9時の気温:11度C


 牧場で働く7か月のうち、今日のような天気が3分の1を占めるだろう。6月から7月の梅雨、9月の長雨・・・。

 富士山が世界遺産に登録されたというニュースを見た。その意義について、ここで勝手なことを言うのは控えよう。美しい山だ。好きな山で、娘の名前もこの山に因んで付けた。開山の期間を外して、どの季節にも登った。5月の終わりごろから6月の初旬にかけては、山が一番おだやかなときだ。山頂から眺める澄んだ青い空が懐かしい。だが、串田孫一の著書のタイトルではないが、「もう登らない山」だろう。
 さて入笠山、先週の日曜日富士見側からは1、000数百人の登山者があったという。伊那側は交通規制もしていないが、静かなものだった。伊那側から登る人は、できたら北原の師匠が苦労して復活させた「法華道」を、歩いて登ってほしいものだ。実はこのルート以外にも、幾つか魅力的な山道や古い登山道もある。以前、あれは秋ごろのことだったか、感じの良い中年の夫婦と牧場の南門入口で出会ったことがある。聞けば、戸台から入って東谷手前の崩落現場近くに車を止め、歩いてきたという。往復10数キロある。なかなか良いコースを選んのものだと感心した。手軽に登るなら車やゴンドラ、静かな入笠の広い山域を歩くなら伊那側から、歩いてきてほしものだ。元気な人には、入笠から鹿嶺高原の往復25キロを勧めたい。

 鹿の食害が減少傾向にあるという気がする。牧場の草は一部を除いて、良好。これなら200頭でも大丈夫だ。近々に夜間の調査をしてみたい。

 昨日、広い範囲であったが塩場から見える草地に全頭の牛を確認できたので、引き返して塩を持っていった。笛を吹いてから大声で呼ぶと、幾頭かはすぐ反応して走ってきた。人間でもそうだが、敏感なのもいれば、そうでないのもいる。それでも、結局全頭が塩にありつけたよう。今日はさすがに厳しそう。負けるな!

 少しづつ、充実した内容になるよう努力します。Sさん、いつも読んでくれてありがとう。
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