乳牛の寿命は短い。生後およそ14か月で子を身ごもり、10か月後出産、つまり2年目にして早くも母親になる。そして搾乳が始まる。子牛を生んでから2か月後には新たに次の種を宿す。二度目の出産の2か月前になると閑乳と言って搾乳が中止される。このサイクルを4回ほど繰り返して、乳牛としての役割が終わる。
どこぞかの地下水をポンプアップしてペットボトルに詰め、ナントカ名水と称して販売されてる水と、精魂こめて育てた牛の乳との値段に大差ないということ、おかしい。
かつて、産油国は産出する石油の価格を決めることができなかった。決定権はメジャーと呼ばれる巨大石油資本に握られていた。乳牛の価格もそんな関係にあるのだろうか・・・。
牛乳は遠い昔から愛飲されてきた。加齢とともに牛乳を消化する酵素が体内から失われていくことから、苦手な人はヨーグルトを飲めばいい。
この牛は群れに入れず一本の支柱に長いロープで繋がれていたそうで、入牧した日は一頭だけ他の牛と離れて、啼いてばかりいた。激ヤセしていたので、要注意の牛だった。だが、ここへきて大分体型もそれなりになってきたので、ここに登場してもらった。今では仲間もでき、楽しくやっている。