Pieces of My Life♪ ニューヨーク近郊の暮らし

子育て専業主婦から脱出!ニューヨークで医療従事者しながらコロンビア大学大学院在籍。ニューヨークのお弁当も頻繁に更新中。

足の爪は医者が切る

2021-04-07 | アメリカならでは

ちょっと吃驚したので書いときます。

アメリカには日本には存在しない専門医が沢山あるんですけど、
その1つにポダイアトリストといって
足専門の医者がいます。
膝から下、かかとや外反母趾、足の爪までを診る専門医で、
もう全然珍しくも何ともない、
普通に沢山存在します。

友達にもいるんだけど、
彼はアキレス腱の手術とかばっかりしてるし、
「なんであえて足を選んだの?」と
失礼極まりないけど、単刀直入に聞いたら、
「僕はスポーツをしていたから、
スポーツする人は、足のケガが付き物だって
知ってたんだよ。
それにニューヨーカーは歩く人が多いからね、
足の医者は需要があると思ったんだ。」
と、言ってた。

私が働く障害者の病院には
足専門医が数人いて、
ずっと不思議だったので、
看護師に聞いてみました。
「なんでそんなに足専門医が必要なの?
障害者の人って、何か足に問題があるの?」
と聞くと、

「法律上、介護者も看護師も、
患者の足の爪は触れないのよ。
手の爪は私たちが切ってもいいんだけど、
足の爪は医者しか触っちゃいけないのよ。」
というので、

ええ~~っ!?
シモは触ってもいいのに、
足の爪は触っちゃいけないの?

と言っちゃって、
本当に暫く開いた口が塞がらなかった!

障害者専用の100%政府が払う保険で
(最低金額しか支払われない。)
足の爪を切ったら1回$130(15000円くらい)。
(各州で値段は変わります。)

15分ほどで切れるから、
1時間60000円。

「そんな法律、いる~?
障害者の歯のクリーニングって、
どんなに大変か知ってる?
足の爪切るほうが簡単じゃね?
なんで?どういう基準で出来た法律?
ネイルサロンのフットケアのほうが、
全然綺麗にしてくれない?
えっ?信じらんない!
私、ネイルサロンに勤めてたら、
『やってらんね~わ!』って
ネイルソファひっくり返すわ!」
と、
ぎゃあぎゃあ言ってしまいました。

するとナース、うんうんと頷きながら、
「ユウコ、
私たちは職業選択を誤ったのよ…。」
と…。

まあ、日本にはない専門医だしね…。
一応、医学部だしね。

私、歯科衛生士じゃなくて、
足専門医になったらよかった~!
と旦那に言うと、

「他人の足なんか見たくもねぇ~。きったねえ!
水虫だったり、ひび割れだったり、すげ~ぞ!くっせ~ぞ!」
と旦那。

確かに…外国人の足って汚いんだよね。
とも思ったけど、
仕事と割り切れば大丈夫な気もする。

他人の口の中だって、
仕事じゃなかったら見ないしね、
きったねえ!から。

因みに、障害者だけじゃなく、
65歳以上の高齢者の足の爪も
足専門医が切ります。
(高齢者保険で支払われます。)
まあ、自分で切れる人は、自分で切ればいいんだけども。

理由は、糖尿病で足の爪が痛い患者が多い。とか、
巻き爪になって、切るのが難しいし痛い。とか、
目もよく見えないし、
自分で切るのが難しい場合、
足専門医がトリムするわけです。

って、看護師でもよくね?
と、やっぱり思うわ~。
改正したほうがいいよね、この法律。
おっかしいわ!
足専門医、ぼろ儲けじゃん!

爪は毎日伸びるし、
毎月定期的に切りに来るから、
凄い儲かるわ。

こういう穴場があるよね、アメリカって。

コメント
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