<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

一方向だけでは人は暮らしていけない

2014年08月08日 11時15分12秒 | Weblog
慈悲。仏さまがわたしたちへ働きかけてくださる方向に2つの方向がある。

慈はわたしたちのこころを力づけてくれるし、悲はわたしたちのこころを慰めてくれる。

慈はプラス方向である。悲はマイナス方向である。



慈は前進。攻めの態勢。悲は後退。守りの態勢。

仏さまが後ろに回り、人の背中を押してくれるのが慈。仏さまが人の前面に出て人を匿(かくま)ってくれるのが悲。



慈は与楽(よらく)。健康な人、順調な人に次々と新しい楽しみを与えてくれる。

悲は抜苦(ばっく)。病む人、不調な人を立ち止まらせて、刺さった苦しみの棘を抜いてくれる。

慈は朝の昇る太陽のように活動的だが、悲は夕べの沈む太陽のように終熄的。



慈は励ましと力づけ。悲はいたわりと慰め。

慈は自信と誇り。悲は自足と感謝。



一方向だけでは、人は暮らしていけない。

笑いたいときがあって、泣きたいときがある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする