心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 (般若心経より)
しんむけいげ むけいげこ むうくうふ おんりいっさいてんどうむそう くきょうねはん
*
わたしのこころには、罣礙がありません
罣礙がありませんので 恐怖することもありません
顛倒した夢想から遠離って 涅槃を究竟するばかりです
*
罣礙(けいげ)とは執着の棘のことだろうか。喉に棘がひっかかって呑み下せない。
それがなくなったので、恐いものがなくなった、もう安心していい、と言っている。
恐怖心が取り除かれたのであれば、そこには安らぎがあるであろう。
「顛倒した夢想などに振り回されていないで、仏さまの智慧をいただきなさい」がここでの結論だ。
*
幽霊の正体見たり枯れ尾花。枯れ尾花だって恐いのだ。幽霊ももちろん恐い。
恐がらせるものはみんな恐い。恐がらせてなどいないものでも、
それを勝手に恐がらせるものにして、恐がったりもする。
勇敢を誇示している者でも、内心は小心者で、びくびくしている。
恐がらせてはならないが、恐がってもならない。
顛倒した夢想をふくらませておいて、それを恐がることもある。
*
無有恐怖(むうくふ=恐怖することなし)は安らぎの境地である。寂静涅槃である。
莫妄想(まくもぞう)。妄想(=顛倒夢想)を抱くことなかれ。
妄想を抱いて恐怖することなかれ。
仏さまはわたしたちに無有恐怖でいなさい、と語っている。
恐がることはなにもないんだよ、いつか訪れる死も恐がることではないんだよ、と語っている。
*
人を恨めばそれが妄想になる。人を羨めばそれが妄想になる。
人を憎めばそれが争いになる。戦争になる。戦争になればますます人を恨むことになる。
顛倒した夢想(=妄想)は平和な世界を招いてこない。
*
仏教は、畢竟するに、「みんな安心していていいんだよ」「何がどうあっても安心していていいんだよ」ということを語っているように、(わたしには)思える。
誰もがそう願っているはずである。
しんむけいげ むけいげこ むうくうふ おんりいっさいてんどうむそう くきょうねはん
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わたしのこころには、罣礙がありません
罣礙がありませんので 恐怖することもありません
顛倒した夢想から遠離って 涅槃を究竟するばかりです
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罣礙(けいげ)とは執着の棘のことだろうか。喉に棘がひっかかって呑み下せない。
それがなくなったので、恐いものがなくなった、もう安心していい、と言っている。
恐怖心が取り除かれたのであれば、そこには安らぎがあるであろう。
「顛倒した夢想などに振り回されていないで、仏さまの智慧をいただきなさい」がここでの結論だ。
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幽霊の正体見たり枯れ尾花。枯れ尾花だって恐いのだ。幽霊ももちろん恐い。
恐がらせるものはみんな恐い。恐がらせてなどいないものでも、
それを勝手に恐がらせるものにして、恐がったりもする。
勇敢を誇示している者でも、内心は小心者で、びくびくしている。
恐がらせてはならないが、恐がってもならない。
顛倒した夢想をふくらませておいて、それを恐がることもある。
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無有恐怖(むうくふ=恐怖することなし)は安らぎの境地である。寂静涅槃である。
莫妄想(まくもぞう)。妄想(=顛倒夢想)を抱くことなかれ。
妄想を抱いて恐怖することなかれ。
仏さまはわたしたちに無有恐怖でいなさい、と語っている。
恐がることはなにもないんだよ、いつか訪れる死も恐がることではないんだよ、と語っている。
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人を恨めばそれが妄想になる。人を羨めばそれが妄想になる。
人を憎めばそれが争いになる。戦争になる。戦争になればますます人を恨むことになる。
顛倒した夢想(=妄想)は平和な世界を招いてこない。
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仏教は、畢竟するに、「みんな安心していていいんだよ」「何がどうあっても安心していていいんだよ」ということを語っているように、(わたしには)思える。
誰もがそう願っているはずである。