裏に仏画を描いて寒中見舞い状を出したら、その友人から電話があって、縁起でもないと怒られてしまった。仏像は死を連想させるらしい。早々に死ねということにとられてしまったらしい。すまないことをした。時間をかけて念入りに念入りに描いたつもりだったが、お慈悲の姿になっていなかったらしい。明るい春の草花にしておくべきだった。悔いた。ひどく悔いた。ううーん、悪いことをした。仏様はいのちを明るく生きる方。本来明るい明るい存在。死の暗さのマ反対の存在。描いたわたしにその技量、その心魂がなかったのである。クレヨン水彩の遊びは中断しよう、しばらく。
デストロイヤーという名のポテトが売ってあった。思わず笑っちゃった。そっくり。かって力道山やジャイアント馬場らと華々しく戦ったあの覆面外人プロレスラーに。歯の欠けたレスラーに。ポテトは真っ赤。覆面から目と口が開いている。そこの部分にはぽつりと芽が出ている。わははあ。5個買っちゃった。節分が過ぎたらポテトの植え時となる。でも霜が下りると、発芽しても霜の害にあうので、もう少し遅い方がいいらしい。種芋ポテトは四つ割りする。一日置く。乾燥させる。それから植え付けるといいらしい。園芸店の方が教えてくださった。今日にも畑の準備にとりかかろう。畑は一面ペンペン草が伸びて風に三味線を弾いている。まずは草取りから。そして耕して畝を作る。椅子に座ったままの作業だから、なかなか捗らないだろう。でもどの道老人の暇潰しなのである。ゆっくりゆっくりでいい。
アハハハハ。旅には出られなかった。諸事あるわい。そうさせてくれない。ドロンは延期になってしまった。