<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

生涯を殺生して生き長らえるおのれに喰われる海鼠

2017年02月08日 23時53分19秒 | Weblog

夕食に海鼠を食べた。摺り下ろした大根をたっぷりたっぷり掛け、紅葉おろしを加え、酢醤油で混ぜ合わせた。こりこりして歯ごたえがあっておいしい。舌鼓が出た。

人間は食う。生きているお命を食う。肉でも魚でも野菜でも果物でも、とにかく生きているお命を奪って食う。それで己の命を生き長らえさせる。

おのれの命は、しかし、やらない。おのれ以外のおいのちは奪い取って食うのだが、おのれの命は、しかし、やらない。死ぬまでやらない。ほんの少しもやらない。死んだら燃やして灰にしてしまう。

奪い取ったお命の痛みを痛みとすることがない。悲しみを悲しみとすることがない。そうしていたら、食べることなどできないだろう。

おのれはおのれのいのちが大事である。病にもなりたくない。細菌に冒されたくもない。元気でいたい。そればっかり。それで罷り通る。

生涯、殺生をして通す。不殺生戒など守れたためしがない。それでいて仏頂面をしている。殺生などしたことはございませんという顔をしている。おれは偉いだろうとふんぞり返っている。

海鼠が聞いたら呆れるだろう。人間に無条件でお命を捧げたことを悔やむかもしれない。どうせ捧げる運命なら、近くの鯛やヒラメやエビや蛸にでも喰われた方がましだったなどと思うかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の音がする

2017年02月08日 23時33分02秒 | Weblog

まもなく0時。外は雨の音がしている。雪になるというけど、ほんとかなあ。そんなに寒くない。

今日は切り干し大根作りに精を出した。とぼとぼ一輪車を引いて少し離れたところにある畑へ行き、せっせと大根を引き抜き、一輪車に運んで載せ、よろよろして押して帰り、水道水で土を洗い落とし、籠に盛って、台所に運び入れ、それから俎板と包丁を使って、大根をのを剥き細く薄く切り裂いてた。根気よく根気よく。それを箱板に並べ、よっちらよっちら二階のベランダへ運び上げた。ふうう。よく働いた。日に干して2週間くらいで水分が抜けてからからに乾く。これで出来上がる。袋に収めて貯蔵する。一年中の保存食となる。

僕はカンコロ料理が好きだ。人にもお上げする。切り干し大根作りは今回でこの冬3回目である。よく働いた。

さ、やすもう。雨の音を聞きながら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする