諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教
七仏通戒の偈。
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しょあくまくさ。しゅぜんぶぎょう。じじょうごい。ぜしょぶっきょう。
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もろもろの悪をなすことなかれ。もろもろの善を奉行して、自ら其の意を浄くせよ。是ぞこれ仏の教えなり。
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お釈迦様まで含めた過去の七仏が教え継いだ仏教の戒めは、「自浄其意」に尽きているらしい。「汝のこころを浄くせよ」と。その具体的行動が悪をなさず善を行うこと。いささか倫理的だな。
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なんだ、善も悪もないところの領域が宗教だとおもっていたのに、違っていたのか。
深い意味があるのだろうが、結論が「自浄其意」だったのか。「こころを浄くして生きなさい」と。
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なるほど善をすることは難しい。悪に染まらないことも難しい。神様仏様にあれこれをお願いするより先に、まずは己を正しく生きて己に羞じない(自浄其意)ようにするべし、ということか。
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このお爺さんはこの「七仏通戒偈」を示されて、ぐうの音も出せなかった。
善を為さず悪をのみ行う者、このお爺さんは宗教には入っていけないことになりそうである。ここで行き止まりか。