捨てられない。
韮の苗が捨てられない。
新しく植え替えをしてあげて、余ってしまった。
それがどっさりある。
ぽいと捨ててもよさそうなのに、捨てきれない。
植物と雖、れっきとしたお命様だからだ。
土に埋めて上げれば、再生する。
それで、畑の隅っこに溝を掘って、そうしてあげた。
ただし、間隔を空けずに。どんどん横並びに列べて。５列も。
そんなに食べられないから、捨てて下さいよ、と家内は言う。
その通りだ。それを捨てられない。
お米屋さんに雀の餌のくず米を注文していたが、忙しいらしい。一週間経っても準備してもらえなかった。
友人に話したら、友人が砕け米を、どこからか調達してきてくれた。１５キロ。１０００円で。有り難い。たっぷりあるので、半年ほどはもつだろう。
さっそく庭の餌場に砕け米を補給して上げた。雀たちがよろこぶだろう。
夕食はいつも７時。我が子が仕事から帰ってきてから。それまでは待つ。待ち長い。いまはまだ５時半過ぎ。外はもう暗い。
お爺さんは畑に出て午後を過ごした。ついさっき上がって来た。丸椅子に座って、庭の草取りに励んだ。草が生えてくれるので、お爺さんにも野良仕事が与えられる。有り難い有り難い。
クリニックに薬をもらいに来ています。
診察を受けないともらえません。
待ち時間が長いなあ。
年末だから、待ち人が多い。
まだかなあ、まだかなあ！
