戦場と化したウクライナの国の人々は、昼も夜も敵の爆弾から逃げ惑っていなければならない。国連のグテイレツ事務総長はじめ、各国の良心が、戦争の即時中止を訴えているが、ニュースなどを見ると、戦況は改善されていかないようだ。21世紀の現代の、全地球の、最高の知恵で以てしても、一国の侵攻侵略の野蛮な行為をやめさせることができないでいる。
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翻って、この老人はそうしなくていい。逃げ惑っていないでいい。ひっそりした山里にひっそりと平和に暮らしていられる。雨が降るのを一日静かに眺めていられる。なんだか申し訳がないなと思う。平和の有り難さをしみじみ感じさせられるのだが、なんだか居心地が悪い気持ちもする。戦乱が一刻も速く終息することを切に祈る。