本来ならこの時期に檜原村(東京都最西端)の紅葉鑑賞に行くつもりだった。
「鋸南町(きょなんまち)の保田あたりに「ばんや」という漁協組合直営のお食事処があって、1日4組限定の宿泊客を受け入れるらしい。しかも刺身とか大盛りで出されるとか、よくテレビで宣伝しているよ」とチャングム。
チャングムは魚介類が苦手のはずなのに、鮮魚が大好物だという両親のために情報を教えてくれた。
「ばんや」のホームページにアクセスしてみると・・・・
大きなお食事処、温泉ではないけど人工の炭酸温泉、和室4部屋。
それだけでは情報が十分ではない。
実際に行ってみようということになった。
去年の今ごろは檜原村に行ったが、まだ真っ赤に染まる風景ではなかった。
檜原村へは11月下旬に行くとして、今回は「ばんや」へ。
出発前夜、チャングムからメールが入った。
「明日は朝9時半に出発しよう」
「えっ!?ここからは近いでしょう、わざわざ朝早くから行っても・・・」
「ばんやは11時半頃になると長い行列ができるので、早めに行かないと」
「えええーっ、明日の昼は魚、夕食は宿での魚料理が出るし、翌朝の朝食も。魚ばっかりでいいの?」
魚介類が苦手なはずのチャングムが積極的なのは、これは何かあるかも?
そして、10月30日(月曜日)朝、出発。
君津あたりまでは京葉工業地帯、一般道路で行ってもうんざりするので、高速で終点の君津まで飛ばした。
「そろそろ運転代わろうか」
田舎道にセブンイレブンとかのコンビニをあまり見かけず。
上総湊駅前通過。
それでもコンビニ見つからず。 「竹岡駅」の標識が出ていたので、駅前の駐車スペースで運転交替。
出札窓口や駅事務室が閉鎖されていて、無人駅。
首都圏の無人駅に多い、suicaの簡易読取機が設置されているのだろうと思ったら、なんと置かれていませんでした。
漁港に面した保田漁協組合の前に「ばんや」の大きな看板が出ているお食事処を見つけた。 いかにも漁村らしい雰囲気が漂っていますね。
まるで山口に帰ったような気分。
このお店の目玉は「イカかき揚丼」。
どんぶりを覆いつくすほどの量にビックリ!
(800円)
1人で食べるよりも数人に分けたほうが良さそう。 「朝獲れ寿司」(850円)もお勧め。
全部で10カン。
色々なネタが詰まっている16カン1450円もあったけど、腹八分にするのなら、これ。
シャリもでかいので、これだけでも十分満腹になる。
味覚にうるさいハン尚宮(母)の評価が下された。
「ネタはものすごく新鮮。だが、塩っぽさ醤油でせっかくの食材を台無しにしている。
イカかき揚丼のタレは美味しく仕上がっているので、ごはんも進む。
寿司のシャリは千葉のお米が使われているのだろう、あまり美味しくない。
新鮮なネタを生かすのなら、醤油の品質、お米も東北産などの改善をしてもらわないと」
もし、ここがチャングムワールドだとしたら、このままでは国王さまに献上できぬ。
醤油を変えたり、お米を東北のブランドにすれば、パーフェクト。 「こいつは何やってんだ!?」と言いだけなワンちゃん。
このワンちゃんは「ばんや」で飼われているみたいだけど、吠えたり、咬みつかない。
何枚か撮り、やっとカメラ目線になったところで何だか怒っているような表情になってしまいました。(笑)