檜原グルメはひとくちで言うなら、山菜とヤマメの塩焼き、手打ちそば(またはうどん)。
周辺の旅館も腕を競うかように、自慢のお料理が出ます。
ここでは東京ブランドの秋川牛、茶わん蒸しのあんかけ、最後に出されるデザートがオリジナルのようです。 席について、真っ先に対面するお料理はこちら。
箸についている、小さな折鶴は女将さんが真心こめて折られたそうです。
きめ細かな心遣いが嬉しいです。
小鉢たちも1品1品、さまざまな材料を手間かけて作られたお料理。 目玉が飛び出すほど高級な松坂牛や米沢牛と同種の黒毛和牛をお隣のあきる野市内で育てられた東京ブランドの和牛。
「あきる野」を「秋」+指文字の「ル」+「ノ」で伝えたところ、ドックおじさん(父)は「秋田」と読み間違え。
「おとなりの市、あきる野の牛」と伝えるとやっと理解してくれました。
1995(平成7年)、秋川市と西多摩郡五日市町が合併し、ひらがなと漢字が混じった「あきる野市」が生まれました。
「秋留野」よりも「あきる野」のほうが文字の見た目に親しみがあるそうです。
日の出町、檜原村も合併する予定もあったそうですが、両自治体はそれを拒否。
気がつけば、平成大合併が進み、全国的に「村」が消滅しています。
千葉県もかつては印旛村とか、いくつかの「村」があったのに今は「長生村」の1つだけ。
わが故郷の山口県も全地域ほとんどが「市」になっています。「むつみ村」や「福栄村」など個性のある地名の村は全滅。
檜原村は数百年前からの茅葺き民家、兜造りの屋敷、自給自足のための畑などなど、日本の原風景がまだ残っています。いつまでも「村」であって欲しいと思います。