あけぼの

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異文化夫婦の異文化千鳥足

2008-01-27 23:26:32 | ブログ

デートは地球の裏側で:夫婦で創る異文化の旅。イラストは高校後輩の漫画家、門脇慶三さんによる。

 旅は出会いに彩られ、人々の親切に支えられ成就するもの。文化は異なろうとも地球上の人々の心はひとつ、戦争のない世に共に生きたいと願っている。グローバリゼーションの進む現代、持てる国と持たざる国が共生し、地球が生き残るには持てるものを分け合うしかないのだが我々はうまく分け合っているだろうか。北側の国々は消費三昧で地球をごみだらけにし、南の子供たちは食べるものが乏しい。人生哲学が異なるウサギと亀夫婦も足元の異文化共生を目指しつつ、旅は道連れ、地球は船、同時代に同じ船に乗り合わせた船客同士との異文化理解と共生の道を千鳥足で探っている。

 シカゴにある新聞社Angle PressがJ-Angleという日本人対象のWeekly新聞(情報誌)を出している。シカゴ周辺は勿論のことオハイオ州、ケンタッキー州、等、多くの州で読まれている。その新聞に夫、自悠人と私、彩の渦輪が隔週で旅エッセイ、「地球千鳥足」を連載している。「デートは地球の裏側で:夫婦で創る異文化の旅」の続きだ。「ミュールは天国直行便」(アコンカグア臨死体験)~アルゼンチン~、「カサブランカで会いましょう:結婚25周年は二人合わせて地球一周~モロッコ~」、交差点で生きる人々(~メキシコ~)等で始まったが、なんと旅もエッセイも重ねてただ今第250回、もう10年目、訪問国は119か国となった。 (彩の渦輪)


異文化夫婦の決断

2008-01-27 05:30:35 | アート・文化

 私たちは異文化夫婦。相互理解に努力を要し、その努力を怠ると即刻文化の衝突を生ずる夫婦である。夫が妻から聞かせていただけるのは「目標と努力!」の発破音、妻が夫から聞かせていただけるのはテレビの前の高いびき。一を聞いて十を知るウサギ夫と万事のろい亀夫婦の共通点を探したら・・・地球徘徊だけだった。

 夫婦は集合のベン図である。二つの円を夫と妻とし、二円が完全に離れている関係を図A、少し重なっているのが図B、一方が他方の中にすっぽり入っている関係を図Cとしよう。重ならない部分は独立した個人としての活動、重なる部分は夫婦の共通点。どの図を選ぼうが夫婦の勝手である。が、二つの円が全く離れている図Aでは40年は持つまい。一方が他方の中にすっぽり入っている図Cは私の好みではない。私たちは図Bに該当し、重なり部分が限りなくゼロに近い夫婦である。そのわずかな共通項が「旅好き」、旅好き夫婦が迷わず決断したことは「生命保険をかける代わりに、その費用で旅をする」ことだった。(続く)彩の渦輪(Jan.26, 2008)