『流るる月も心して:Across the Milky Way』をシカゴの三省堂が置いてくれている。他に『突然炎のごとく』『デートは地球の裏側で:夫婦で創る異文化の旅」(春陽堂)『還暦からのニッポン脱出』(文芸社)もだ。
「愛する人の死に傷心の主人公みどりは世界中を旅して人々と交流し、地を這うような旅で出会う人たちの心のかけらまでも拾い上げていく。キラキラ輝く逸話を重ねる。モロッコの迷路やなめし皮工場をさ迷い、ピラミッドの裏手の砂漠では疾走するラクダの背で髪の毛を逆立てる。だがパスポートを紛失したみどりを助けてくれる人々の温かさ。ケンは霊の体現なのだろうか、どの国でも姿を現し、最後は最も神秘的な場所でドラッグに導かれて二人は三々九度をする。その結末は新鮮な驚きだ。 アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、北・南米とまさに地球上を彷徨するみどりの旅路は、愛を求め心の癒される場所を探す魂の旅路であり、みどりと共に異文化を旅する読み手の心も癒され、満たされる。この書は読者に地球上の人の繋がりを感じさせ、愛の形・優しさを後世に伝える、詩情溢れる多文化物語集で、英・和文で書かれた美本であり、英語の文体はラファエル前派(写実派)のアートを想起させる。多文化・異文化・平和教育にも最適な教材となろう」とオハイオ州在住、画家で医者の Wesley Kime博士評。
「流るる月も心して」:作品は通り一遍の旅物語でなく、「どんな状況でも人を信じ大事に思う優しさが溢れ、みどりとケンの淡い美しいラヴロマンスが魅力を盛り上げ、読む人の心を暖めてくれます。現実と虚構の世界がうまく調和しあっていて最後まで惹きこまれてしまいます。英語の先生をしている友人 に見せたらこの英文も作品の内容も作風もPoeticだといってべた褒めしました。一篇一篇が興味深いテーマで書かれているので楽しみながら勉強できますね。高校生や大学生の教材に、学校や個人で教えている先生にも役立つでしょう。 この本を読んだ人は主人公の行動から刺激をうけ、異文化を学び、その上英語も学べる、とても有益な本だと思いました」と福井道子(画家)さん評。問い合わせはワンダーグローブ:ogawaa@sepia.ocn.ne.jp へ。