配色の美しい国会議事堂のそばに南アフリカで最古の庭園、カンパニー・ガーデンズがある。ケープ植民地創設者が作ったこの公園には世界から寄贈された珍奇な巨大植物が生い茂っており、日本政府が日本人の保護のお礼に送ったという大灯籠があるが、79年前、夫の生まれた年の寄贈であった。小さなインターネット・カフェの経営者が日本贔屓だというので日本語を教えてあげ、その近くの路上で太鼓を打っているグループに招じ入れられて暫しアフリカの太鼓に打ち興じた。この地でジンバブエ行きの切符を手配し、マラリアの薬を処方してもらい、いざジンバブエへと千鳥足の旅は続く。(彩の渦輪)