筆者の母は98歳の前日まで、父は90歳の1か月前まで生きた。長生きの遺伝子を持つ筈の筆者が第三細胞にやられたのが昨年の今頃、お医者さんの説、「遺伝子が壊れたんだよ」ならば仕方ない。日々真剣に生きるだけ。筆者は全然動揺しない自分に驚いているが、病因は6年以上続く不眠症の所為だと考えている。問題があった日、義務に追われる日はもとより、楽しいことがあった日も、何もなかった日も、いつでも蒲団に入った途端に頭が冴えて冴えまくり、眠れなくなってしまうのだ。睡眠ホルモンメラトニン不足の所為だろうと最近は時間がある限りお陽様が照っている時間帯に1時間弱歩く。それでも蒲団の中で、朝まで1時間置きに時報が聞こえる。「私は寝なくてもいい人間なのだ!」とプラス思考をするが、不眠の翌日は頭痛がするのでやはり眠ったほうがいいと結論、薬に頼ることになった。デパスは睡眠薬ではなく精神安定剤だが効果てき面、デパスさまさまだ。もう一つは腰痛の助っ人、モーラステープさま。4年前ひどいぎっくり腰をやって以来コルセットを放したことがなく、毎月のように出て行く海外バックパックの旅にもコルセットは必需品だった。友人の祐子さんが「まあ、試してみて! 私も駅の階段など一段一段足を揃えては出して居たのよ。でもこれで治ったの!」。「はい、筆者も4年来の腰痛とおさらば出来ました!」
デパスとモーラス・テープの写真の傍に立つのは筆者のエッセイ、キューバとドミニカ共和国の紀行文、最近渋沢栄一記念財団出版「青淵」の東西南北に載ったもの。デパスさま、モーラスさまさまだが、長年薬と無関係で生きて来たので、歩け歩けで早くに薬を卒業したい。先日道江さん(当Blogによくコメントくださるお方)と一橋大学通りを歩き、銀杏並木と落ち葉が敷き詰めて真っ黄黄の歩道散歩を楽しんだ。英会話をOn Lineでやってる道江さんからGinkgo Treeと銀行の冗談を聞きながら。(彩の渦輪)