My Blogへいつものごとくささやかな近況エッセイをUpしようとPCに向かったが、後藤さんが殺害されて以来何も手につかない。自分の小さな仕事を続けるにはあまりにも痛ましいニュースだった。後藤さんは知人ではないが、同胞として、一人の人間として、ご家族の悲しみを共有しようと、昨日早朝からこの2日間ずっとこの事件ばかり考えている。
戦場の子ども達の被害を報道しようと、国が救えなかった日本人を助けようと、暴力を止めたいと、暴力の現場へ行き、シリアで拘束された後藤健二さん。その優しさに応えたのは非常な仕打ちだった。阿部首相の演説、「イスラム国と戦う国々を支援する」が軍事援助とも解される言い回しだった、というのがそもそものきっかけだ、と拘束当初のニュースで聞いたが、殺害後のニュースでも、国際政治に詳しい2、3の大学教授の解説にあった。何ということだ。後藤さんが痛まし過ぎる。心からご冥福を祈り、世界の子供たちや理不尽に虐げられた人々が平和に暮らせるよう、「非戦による地球の平和」を目指し、彼の意図を受け継がなければならない、と自覚した。(彩の渦輪)