国が違うと自動車免許証の利用価値が異なることを痛感する。アメリカでは官庁、公共機関、銀行、航空機、などでも文書発行時にはIDとして持参していないと拒否されたりする。身分証明書として活用出来るだけではない。人間そのものが肯定・否定される、という感じだ。居住が認められて以来約30年、アメリカではキャデラックに乗っていたが、光陰矢の如し、その間の日米往復が瞬時に感じられる。2つの文化を体験したが、特に健康保険制度の違いは大きい。歯科での総入れ歯治療までは耐えられたが、鼻血が止まらず駆けつけた救急病院の対応や、ホテルの部屋で倒れ、救急病院から来た諸検査等50万円の請求書には、日本帰還志向が生じても当然だろう。住みやすいのはアメリカだったが体力の老化には勝てなかったということか。アメリカで始めた油絵やバック・パックの旅は帰国後も継続している。人間遺産に会えるのは人生に変化が得られ生き甲斐を感じるからだ。家に閉じこもるのではなく、外に出かける習慣をつけるのが良い。脳と身体の活性化が得られるので夏でも冬でも出かける。さあ、「また出かけるぞ!」と今日もAir Ticketsを注文した。ピンコロ人生を目指して。(自悠人)