雨にも負けず、風にも負けず、超然と丸顔を向けてくれる紫陽花は石原裕次郎同様、筆者が最も愛する花だ。特に丸顔に花弁びっしり、藍色か薄紫色の伝統的な色の花がいい。花言葉は「心地よい静けさ」や「無常」とかで、心の疲労を緩和するというがその通り。堀口大学はこの花に自分を重ねたとかで、「蝶も来ないし毛虫もつかぬ」と先日の天声人語に引用してあったが、筆者も紫陽花の超然とした姿に年々歳々尊厳を感じ愛でてきた。本日は病院行き、心配してくださる先生に会いに行く日は家を出る前から元気が漲るが、なんとその病院の敷地の片隅に筆者好みの紫陽花が無言で揺れていた。ドクダミと共生して。筆者のために制作してくれた娘のちぎり絵もここに並べたが、超然とした今朝の紫陽花やちぎり絵の紫陽花を眺めて「心地よい静けさ」に和む平和が続きますよう祈った。日本の若者が軍隊で殺人を命じられる時代に戻らないよう、「無常」の花言葉のほうは御免こうむりたいものだ。(彩の渦輪)
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