あけぼの

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知人ストローク(卒中)で倒れる

2009-03-06 03:54:50 | ブログ

 我が家のパーティーに2回も来てくれたイギリス人、イアン・スコットが脳梗塞で倒れた。独り者で84歳、お医者さんである。知人イーナの知り合いで別れた旦那の友だちだった。彼にはサーモン丸焼きの調理法やイギリスの食文化を教わった間柄である。彼が倒れたのは最近の週末の土曜日か日曜日の何時だったか誰も知らない。イアンの友だちからの電話でどうも言葉のろれつがおかしいとイーナに知らせがあったとのこと。日曜日夜、住居の玄関で倒れていたイアンを発見したのはイーナの依頼によって入ってみた家主だった。病院での診断、治療の結果、右半身麻痺の状態に進展がなく、病院を出されてナーシング・ホーム(老人ホーム)に移った。

イーナと一緒に見舞いに行った。よい保険に入っている割には個室もべッドも質素に思えた。自身の意思が働かなかったのだから誰が手配したか分からない。我々が会いに行ったときはよく喋ったが、言語不明瞭で過去の出来事を忘れていたようだった。イギリスから弟さんが来たが一身上の決定や措置をする術もなく困惑しているそうだ。身内といっても外国人では法的実行力がないそうだ。 イアンは生涯独身だった。アメリカには身寄りは誰れもいない。イギリスから来たイーナはよい友だちで一番親交があったようだ。彼のメモ帳にイーナの電話番号が記録されていたので倒れたことが知らされた。資産としては古いが大規模アパートを保持しているようだが、身体に支障ある以上他の人ではどうしようもない。万一の場合、遺書があってもパワー・アトーニーを指定していないと誰も彼のために働けない。独り者が倒れた場合の教訓になる一事件だ。こうした場合、日本には市町村から認可を受けた登録民間人の資産管理人制度がある。イーナの場合、子どもたちがいるから心配ない筈だが、慌ててパワー・アトーニーの手続きをしたそうだ。(自悠人)

 

 

 


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