あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

時代が変える中華バフェ

2009-02-12 21:20:58 | まち歩き

シンシナティの話だ。廉価で腹いっぱい食べられるバフェイは一昔前の人気メニューだった。が今は健康志向と共に先細りの状態になろうとしている。そもそも中華料理は油たっぷりの加熱料理、食材の冷凍・冷蔵技術がなかった頃が全盛期の料理だ。フカヒレや海燕の巣のスープが美味しいといっても、それが提供できるのはごく一部で、大半はクタクタと煮たり、油ゴテゴテで炒めた料理ゆえ、新鮮さもなくヴィタミン類も破壊されている。中華料理店の経営者は人々の味覚と健康志向が変わった現代、中華の陳列台に寿司を導入して値上げし、変化をつけてきた。今の中華バフェイは一様に寿司が主体、その場で握ってお客の要望に応えている。寿司種の種類が増えるほどお値段が比例するようだ。ダイエット人気で騒がれて登場した寿司も市民権を経て国際的となった。だがアメリカ人の舌はちと違って酢のけがないか少ない。マヨネーズをやたらに飾り付けている。日本人から見れば見掛けのみの寿司だがこの寿司込みバフェイは今好評のようだ。少々高くても人が一杯入っている。(自悠人)


奇縁と奇遇

2009-02-12 01:11:02 | まち歩き

「事実は小説より奇なり」と言われるが古希を過ぎた夫婦が同じ日に亡くなられた記事を読んだ。偶然と思うか夫婦の取り持つ奇縁と取るか。日本人的な美談には相違ない。同じ病院に、しかも同じ病名である癌で入院、発病や入院時期のずれはあったが生活習慣が同じことによる発病以外考えられない。夫婦の絆が奇しき運命をもたらしたと解釈すべきだろう。人生は奇縁、奇運、奇遇の積み重ねであり、刺激を受けて生活に変化をつけるきっかけにもなる。そのお陰で予期しない喜怒哀楽を体験するのであろう。

 日本からアメリカン・エアラインのダラス行きに乗って奇遇が発生した。飛び立って5時間後、係員が空いている隣の窓際に客が来てもよいかと問うた。数分後、日本人らしき若い女性が席を替って来た。何となく話しかけてるうちに彼女が私たちが親しく付きあっているオハイオ州はシンシナティのご近所のイーナおばさんの下宿人であったことがわかった。一昨年の彼女の日本での結婚式に、イーナが参列したのだが、今会話している女性のおおよその過去は聞かされていた。直接、本人に会うのは初めてだが、同じオハイオの、同じシンシナティ市、しかも車で3分のご近所に住んでいた人に出会ったとは、奇遇以外の何ものでもない。イーナに話したら驚くだろう。

 それにしても奇遇は誰しも経験されていることだと思う。南米のパラグアイで国立市のご近所の方に会ったのも予期せぬ出来事だった。世間は広いようで狭いとはこのことだろう。(自悠人)


ジャングル

2009-02-11 07:37:05 | アート・文化

 Weekly J-Angle(ジャングル)という日本人対象の新聞がある。シカゴで発行している情報紙で発行部数は15000部ぐらい、内容は政治も少しはあるが、芸能、スポーツ、健康等のニュース、格安航空券等の買い物やレストラン情報などを満載、イリノイ州をはじめ、ミシガン、ウィスコンシン、インディアナ、オハイオ、テネシー、ミネソタ、ケンタッキー、テキサス、ジョージア等の州で読まれている。この新聞に我々夫婦が交互に月二回、旅行記「地球千鳥足」を連載、今24ヶ月目であるが59回まで活字になった。例えば第9回「琴欧州の国はマロニエの花盛りだった」は琴欧州のお父さんとの会見その他、ブルガリア訪問記、42回「死の谷、死のスピン」はアメリカ、デス・バレーからの生還記、43回「精霊は呼ぶエンジェルの滝」はヴェネズエラ、第48回「アンデス越えて純白のウユニ 大塩湖へ」はボリビア、59回は「悲しからずや、ノイシュバンシャタイン城の若き王」(ドイツ)等だ。ご興味とお時間のあるお方は下のサイトをクリックしてみてください。

http://www.anglepress.com/travel/column/index.php?dir_name=ogawa&issue_no=00227


今度はアメリカでPC 事故

2009-02-05 03:58:24 | デジタル・インターネット

日本で5ヶ月前経験したのに!

大雪で大学がCloseされた水曜日、雪開けを終えて中に入りPCをつけると「XXのソフトがCorrupted(くずれた/汚染された)のでWindowsは立ち上がりません」と12行出ただけですばやく消え、二度とその文字を読むこともPC を立ち上げることも出来なかった。先刻まで何の前兆もなく健全に動いていたのに。そんなに突然壊れるものなのか。大学の資料、300以上のEmail Address, 多くのエッセイ等、こちらのPC 3年以上のデータが入っている。日本の事故に懲りて新年から保存してきたがまだ時間不足で全てが終わってはいなかった。

翌日大学のHelp Deskに持っていった。「これは不吉なサインですよ。お助け不可能かも」と言いつつ、私の青い顔を見てその部屋にいる一番有能なDaleさんが他の用事をそのままに私のPC と向き合ってくれた。予約もなしに来たのに。

「この状態だと多分HDDを買わなければならないでしょう。ところでDataは保存してあるでしょうね?」とDaleさん。

「いや、買ってまだ3年半なので全部はSaveしてないんです」と私。「実は日本で5ヶ月前同様の事故が起こって6年分のDataを失ったんですが、そのときPCの寿命は約5年と聞いたので、こちらのはそんなに心配してなかったのです…」と私。「いや、Desk Top5年ですけどLap topは平均3年ですよ。Lap topは持ち歩くし、軽量に作ってあるから。3年近くなったらもう別のPCFlashSaveしなくちゃ、いや、いつもSaveする習慣をつけるほうがいいですよ」とDaleさん。Lap topの寿命3年とは、初耳であった。

「何とかして直してあげなくちゃね」とDaleさんは大変な速度でがカチャカチャ、クリックリッとPCの心臓移植手術を行い、ついに私のPCを立ち上げた。有能な人だが1時間半かかっていた。Daleさん曰く、「HDDのどこかが悪いのは確かです。明日でも1週間後でも(Any Moment)完全に壊れるかも知れません。今日からSaveしつづけなさいね。貴女にData保存のチャンスと時間を作ってあげられて嬉しいです」とにっこり。私はDaleさんに最敬礼をした。(彩の渦輪)


バリ島は叫ぶ「お金を落とせ!」と 完

2009-02-03 22:28:18 | アート・文化

  寺院を3つも訪れた。中でもブサキ寺院は信仰心を見せつけられ圧巻であった。建物は地味だがユニーク、島全体のヒンドゥー教の総本山だけあって神聖な雰囲気に満ち満ちていた。祭礼が年に55回あるとか、ちょうど参拝帰りの信者の行列に行き当たった祈りで満足したのか輝く顔、顔、顔で圧倒された。有名なバロン・ダンスも見たが人間の心に宿る善と悪の戦いを表現した舞踊劇で、きらびやかな衣装で舞う。善を具現化したものが聖なる獣バロン、悪の化身が魔女ラダンで、人の心の葛藤をバロンとラダンが舞台で争う。未来永遠に続くのが人間の心中の善と悪の葛藤か。踊りは悠長で南国的だった。

 泊った宿はクタ地域で、改装された古いバンガロー。砂浜は3分で行け、サーフインやサンセットでにぎわうところだが一月は雨期でシーズンオフ。にもかかわらず寝そべっていると物売りやマッサージの勧誘が途切れるずやって来る。目抜き通りがにぎわうのも夕方で、昼間は休み時間。大きなショッピング・センターはタクシー券や食事割引券を配って購買欲をそそる。そのための旅行代理店の活躍が目立った。便利な場所へ行けば商業主義のカモにされるだけだ。海辺にリゾートホテルが林立しているということは贅沢保養組が多いということだろう。

 終の棲家探しを継続中の身として情報収集に日本人の集まる日本食材店「パパイヤ」を訪ねた。観光ビザは1か月、居住ビザでも6ヶ月区切りで手数料が必要、つまり取れるところから金を取ろうという制度のようだ。外国人は不動産所有は不可。

 人口320万人の観光島バリ。近代的な観光施設もさることながら、伝統文化を継承した寺院、風俗習慣を維持し、熱帯三作の棚田も随所にあり、日本の田園風景を思わせる懐かしさ。。郷愁で心が癒され現代風レジャー欲も満たされるとして人気がでたゆえんだろう。快適、廉価、受け入れ態勢が続く限り有望な観光地として存続するだろう。完(自悠人)