CincinnatiではUC 時代の仲間、DawnとLong Horn Steakhouseで再会した。この近くにはかつて筆者の和・英文の本、「Across the Milky Way(流るる月も心して)」を売ってくれたJoseph-Bethという本屋もあり懐かしいモールだ。ぶ厚くて柔らかいステーキもジャンボサーモンも超美味だ。DawnはCincinnatiに戻るたび真っ先に会う人だ。彼女はUC(University of Cincinnati)の報道関係の責任者、筆者は日本文化を教えていたが猫好き同志で親友となり、筆者帰国後も愛猫の写真をよくメールしてくれる。娘と同年齢だがアメリカでは年齢など友情に無関係だ。Dawnのお土産は彼女の就職時から長年UC の学長だった日系人サンタ・小野さんの人形だった。多くの教授連、職員たちに慕われていたDr. Santa Ono はこのたびUniversity of British Columbiaの学長として移動され「残念でお人形買って来た!」と。筆者も残念!この学長には思い出がある。UCの学長に就任なさり教授連が歓迎会を開いた折のこと。当然乍ら教授たちが新学長にシャンパンを注いであげてあちこちからカッチンカッチンと乾杯の音。ところが筆者を見つけた学長さんは自らワインボトルを取りに行き筆者にワインを注ぎ、色々質問してくださったのだ。この幸運は多分筆者だけだった。オノ学長様、次の大学でもご活躍を!Computer Scienceを教えていたBettieとも再会、Enaともここで食事した。22年住み、毎年1回戻ってくるCincinnatiは第二の故郷、生まれ故郷以上に懐かしい。(彩の渦輪)
深紅の牡丹は満開で我々の帰国を待ってくれて翌日散ったが、また純白の牡丹が咲いた。満開の昨日、秀子さんが手作り食品多種持参してくださった。無農薬夏みかんで作った薄味ジャム、夏みかんの皮のジェリー、手作りケーキに薄甘プリン等、全部薄味で美味。食べ物のプロが作った健康食を頂き、ブエナスエルテ(幸運)で乾杯!この秀子さんは我々夫婦がアメリカはシンシナティに住んでいた頃2回も訪問、Multi-Cultural Music, Art and Luncheonと名づけた Party にも参加、着物で大正琴をひいてくださった人。滞在中隣家のSusan&Paul家 も訪問し彼ら夫婦を知っているので一緒にSusanを偲んだ。
シンシナティで22年隣り合って住んだSusanは昨年9月16日に抗がん剤に負けて天国へ。今回のシンシナティ訪問で、到着後一番にした行動がSusanのお墓参り。Spring Groveという全米で2番目に大きい墓地の一角に眠っていた。バラの花束を供え、料理が上手だったSusan, 小さな墓石に変わってしまったSusanにハグをし、冥福を祈った。Susan の死後 3か月は何も手に着かなかったと言うPaulも今身障者に合う家具作りを頼まれ、製作に集中することにより元気を取り戻したそうだ。墓参後Paul の好きなピツァ屋で種々の珍しいピツァを食べ乾杯し、Paul の笑顔を見て安心した。その話を秀子さんに伝え、ワイングラス片手に白牡丹を愛でつつ、今は亡きSusanを偲びPaulの健康を祈った。(彩の渦輪)
パイク・プレイス・マーケット シアトルの人気市場、パイク・プレイス・マーケットは100年以上継続する歴史を持つ市場、魚介類、色鮮やかな野菜や果物、生花などが軒先に並び、売り手の芸やオーバーなパフォーマンスを見るのが楽しい。鮭、蟹など大物売買では買い手の網袋に投げ込んでいた。その動作には職業に自信を持つ者の心意気があった。このマーケットを出たところにスタバ1号店があったが余りの行列で入店を諦めた。満開のチューリップ園、Skagit Valley Tulip Festivalへ かつての教え子マイクのお姉さん、ジニン夫妻が案内してくれたが、八重で縮れたチューリップ等、品種と色彩に富んだチューリップの見事さ。さすがアメリカ、規模が違う。ドローンを飛ばして撮影している観光客もおり、オランダを摸した風車の下に満開のチューリップが美しく写真撮影の人気スポット、店は気に入った品種の花束や球根を買い求める行列で混雑していた。 世の中全てがソフトで動く時代となったが、ハイテクソフトのように知恵を使う企業が多く集中し、多文化背景の人々が共生し、自然が美しいシアトルは発展の一途を辿るわけで 1、2回では書ききれない。が、楽しかったシアトルよ、ひとまずさようなら。(彩の渦輪)
写真3、4 豚のレイチェルとマーケットの店 5.ガムウォール (噛み終わったガムを貼り付けた壁。マーケットの脇道にあった) 6、7 ボランティア・パークにて 7. はIsamu Noguchi 作の Black Sun 8、9、10 品種と色彩に富んだチューリップ
全米で住みよい都市ベスト3はシアトル、シンシナティ、ピッツバーグとかつて聞いたが、シアトルを初訪問し文化水準や生活の大きな相違に吃驚した。ここは21世紀の都市機能を備えている。海沿い陸地と湖と坂道の多い丘陵地帯で緑に囲まれた美しいエメラルド・シティーだ。誰にとっても暮らしてみたい憧れの街だろう。マイクロソフト、フェイスブック、アマゾンのIT産業や7時間フルに充電すれば400キロ走る800万円の電気自動車、テスラなどのハイテクノロジー産業の拠点、スターバックス・コーヒー発祥地でもある。郊外にはボーイング社の世界最大の建物が観光の目玉になっている。だが物価は高くニューヨークに次ぐだろう。著名人ビルゲイツ氏もここ、シアトルの住人だ。今回はワイフのかつての教え子マイクが案内してくれた。高さ184mのスベース・ニードルとグラス芸術のチフリー・ガーデン:スベース・ニードルは1962年の万博跡地に出来たシアトルのランドマークだ。時は4月末、水と緑に囲まれた近代都市で360度の大パノマラマが堪能できた。チフリ・ガーデンはガラスの彫刻家デイル・チフリ美術館。館内では色彩と形状豊かなガラス細工工芸品に圧倒され、ガーデンでは植物とガラス作品が競い合い幻想的な世界を演出、規模の大きさとオリジナル性に魅了された。(自悠人)
写真1,2,3ガラス作品 4.スペースニードル 5. 巨大建物 6.観光後はMikeやお姉さん夫妻と食事
帰りの飛行機で夫自悠人が通路にぶっ倒れ動転した。が、フライト・アテンダントの菊地さんが特別の枕付きベッド・シートを貸してくださりほどなく恢復。回復後の彼女の質問は①「夕べどれくらい睡眠を?」自悠人:「2時間です。早朝の搭乗でしたから」②「機内でアルコールは?」自悠人:「ハイ、ビールを頂きました」③「水は飲みました?」自悠人:「いいえ」。奥さん(筆者)が傍に居れば「水!みず!」と煩く言うのだが、この日は満席で隣り合って席をとれず、夫婦の席が大変離れていたのだった。菊地さん曰く、「そうでしょう!睡眠不足で搭乗し、アルコールを飲み、水を飲まない人が倒れるのですよ!」。彼女は分析も介護も上手でした!おかげさまで無事帰国、満開の牡丹が迎えてくれた。帰国後すぐに4、5年乗ったアクアをカローラ・フィールダーに買い替えた。大きさはほぼ同じ、ちょっと長いだけだが内部は心持ちゆったりしているかな。同年輩は免許証返上を考える頃だろうが、自悠人の考えは「行動を縮小したくないので刺激のある人生を継続したい」と。一層慎重に運転して頂きましょう。アメリカでいつも泊めてもらうEna(イーナ)は今年90歳、自信満々運転している。彼女は近々トランプ政権への抗議デモに参加すると言っていた。特に地球温暖化対策の重要性を訴える抗議デモ、全米で行われるのだが、シンシナティでも大がかりなマーチがあるので参加すると勇んでいた。イーナよ、いつまでも元気でね。またすぐ行きます!(彩の渦輪)