かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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毎月返済の愚かしさ

2009-03-12 | 事例
約束の3年間、黙って月10万の返済を実行して来ました。
息子の会社がまだ業績が良かったから払えたのです。
「此れで俺は借金は無くなる。」
背伸びしたTにRサービサーは冷たく言ったものです。
「残債権ガ有りますが当社は貴方の残債務を他のサービサーに譲渡します。」

「何だって。約束通り払ったでは有りませんか。此れで0になる筈です。
 他のサービサーに譲渡なんて、まだ残は有ると云う事?」
「有ります。残って居ります。」
「じゃあ、毎月払った10万は何ですか。」
「あれは息子さんが担保の買戻しにあまり易いのでその分の
 上乗せであって決して残債務の放棄のためでは有りません。」

担保の買戻しを息子がしました。
すんなり決まった筈です。残債が残るから月10万3年間払えという
話しになったと記憶して居ります。其れが買い戻し価格の上積とは
「騙された」と歯軋りを噛んでも間に合いません。
あの時書類も何も取り交わさずに唯担保だけを解除しただけです。

その後Tは泣く泣く少なからぬ金でサービサーと和解して居ります。

信託銀行に薦められた投資が失敗し、借金が払えなくなりました。
家も会社も仮差になってしまいました。
貸し手責任がありますと訴えましたが敗訴です。
しかし家はローンで無剰余。会社も他の銀行に担保付、
尚も建築当初より広い面積を音楽教室に貸して居ります。
和解を申し込むと信託の和解案は800万を即金で払う。
そして毎月10万づつ10年間支払う。
10年経ったら又協議するということでした。しかし、行員の口ぶりは
10年後は残債務を放棄するニアンスです。其れを信じてしまいました。
尚仮差は担保に切り替えたのです。

現債権は8000万。4分の1に負けてくれたかと思い、
喜んでサインをし、条件通りに払って10年目が来ました。
ところが信託は更に10年又10万を続けろと言うのです。
和解案に残債を放棄するとは一言も書いてないと主張します。
しかも、この時になると、不動産は何れも担保余力を生じております。

結局負けて又10万を払い続けております。
しかも今度も終了してもその時に協議すると云う文面です。

あるサービサーが2000万の残債務に対して200万の和解案を
提示しました。しかし、債務者には余裕は全然有りません。
サービサーは理解のある態度を見せました。
其れならば苦しいかも知れませんが毎月2万づつ払ってください。
3年経ったら又協議をしましょう。3年経ちました。
彼は当然協議の本になる金額は200万、今までの支払いを引いて
128万が協議の対象になると思って居ました、違うんです。
200万の話はあのときに出来ないと言う事でご破算になって居ます。
2000から72万を引いた額が協議の対象です、と言うのです。

何のことは無い、3年間払ったのだから、2000万の残額でなく、
1928万を基に話し合うというのです。2000万も1928万も同じようなものです。
何のことは無い、彼は3年間払わされ続けてただけです。

その上、この債務者は払って来たのだから、払う力はあると
見られたのです。つまり、普通の払わなかったものより、
きつい条件で次の和解を強要されているのです。

毎月払う。一番の誠実さを表します。
しかし銀行の不良債権に限り、その分を丸取りさせられ、
且、払う力があると見られるのです。

唯一つのメリットはその間、法的回収はして来ないと云う事です。
此方は何も有りませんから、幾ら法的回収をやってきても同じ事ですが、
やっぱり気分と煩わしさは違います。

こんな詐欺まがいの回収が許されるものでしょうか。
監督官庁はこの状態を是認しているのでしょうか。





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