2年前倒産寸前では担保の評価は坪7万だった。債務に一寸不足。担保で債務を清算しようと頑張ったら売れず、6万でも無理になった。次に噂が出た。競売で安くなる土地だと。5万でも売れなくなった。債権者は之を片つけて無担保の自宅を狙っている。最初に一寸欲をかいたのが失敗の元だ。
信金1行一筋50年。協力会の会長も長く勤めた。12年前、業績は良い内に息子に譲った。母親が資金を見る。15年の不景気で業績は悪化。資金も底を突く。都度泣きついた信金は融資を重ねる。之が最後と念押しの融資も無くなった。母親は信金が見捨てる筈が無いと信じている。信金の決意は固い。