「解かりました。今までのやり方は少し異常だった事は私どもも承知して居ります。
今後貴社が自力でやることについては、反対など出来ません。
頑張ってください。尚ご返済は当分金利だけで結構です。」
次長と担当が頭を下げた時に不覚にも涙がこぼれそうですた。
「返済は今後金利だけにする。」
中小企業ならば当然の様なことですが、彼のところだけは事情が違っていました。
と云うのは彼は此処数年、資金繰りなどやったことが無いのです。
月に1回、信金の担当が来て資金繰りを打ち合わせるのです。
出来るのは日繰表です。
彼はその通りに、実行して居るだけです。
お金が不足の時は銀行が用意をして居ます。
余ったと思った時は返済に回って居ます。
時には金利すら返済できない月も結構有りますが、銀行は何にも云いませんでした。
そう、彼の会社は完全に銀行の管理下になって居たと云うべきでしょう。
銀行には個人ごとも含めて内緒事を作らない。その代わり銀行は徹底して面倒を
見ると云う暗黙の約束が出来ていました。
10年ほど前、彼は内整理をしたころが有ります。
もう一行の大手が強姿勢を示したのです。
第2工場を売り、サービサーに回ったところで和解ししました。
信金は自宅ビルの建築資金8000万の残と運転資金が保証協会付きで900万有っただけです。
信金1行にしたのです。
元々信金とは深い仲でした。父親は協力会の会長も勤めて居ります。
其れを彼がたまたま飛び込んできた大手銀行と一寸浮気をしただけです。
信金もひやひやしながら内整理を見守っていたのです。
その後は信金も協力しました。
900万の保証協会付きは次第に増えていました。
時代が悪かったか、内整理をしても5年も経つとまた可笑しくなりました。
黒字ですが、返済が出来ないのです。
開けっ広げの彼は、都度、信金に打ち明けます。
信金は裏付けを取りながら、慎重に彼の企業を見守っていたのです。
資金さえうまく回せば大丈夫です。
彼は生真面目すぎ融通性が掛けて居ります。
信金がうまく援助してやれば大丈夫の企業でしょう。
今倒産されると、信金のダメージも大きいです。
当初は信金は借入の手伝いや、月内のプロパー融資をして資金繰りを助けてきました。
彼は楽です。信金お言う通りにして居れば会社は安泰です。
何時の間にか、毎月打ち合わせて信金が具体的の面倒を見るようになって居ました。
当初、彼は楽でした。お金の事を考えなくて済みます。
所が最近になって、信金の態度が硬くなって来たのです。
「最近は赤字続きですよ。内も無制限に面倒は見られません。
これ以上赤字が増えれば打ち切らせて頂きます。」
声は大きを増して居ます。
彼はその度に自分の給料を減らして、信金の返済を増やして居りました。
「こんな事、やって居て何になるのだ。信金に返済を続けるだけではないか。
万一のことが有っても、自分には当座の生活資金すらないではないか。」
今のように信金べったりから離脱し、独立路線を歩まなければと思うようになって
居ました。
この頃の貸借関係は。信金が3,000万に減り、保証協会が5500万までに増えて居ます。
其れと社長の会社に対する貸付金2000万が消えて居ました。
詰り信金は彼のところの資金を見ながら自行の回収に大童だったのです。
社長の貸付金と保証協会の肩代わりで5000万を短期間に回収したのです。
又、その間、会社は赤字だった為に、其の補填に1500万ほど借り入れが増えて居ます。
信金の思惑も、ここまででした。
保証協会の枠が一杯で増えないのです。借入は不可能になったのです。
又、今は赤字体質に転落です。これ以上関わりあってもよい事は有りません。
信金も離れたがっていたのです。
「今まであれだけ面倒を見てきたのに」
頭ごなしに怒鳴られると思って居た信金から、これから資金繰りは、申し出の通り自分で
頑張りなさいと言われて、彼も安堵とともにおお張り切りでした。
「返済が金利だけだたら、絶対に残せる。」
細かい資金繰りまでやらなかっただけに強気です。
2-3ヶ月も過ぎた頃の信金の見方です。
「そろそろ悲鳴を上げる頃だ。其の時はどうしようか。」
信金は思案中です。
彼は唸って居ます。
今月も、信金にも内緒にして居た女房のへそくり、其処から30万を引き出さないと
資金は回りません。
「やっぱり信金さんと一緒に資金をやっていた方がよかったな。
もう一度、申し込んで見ようか。」
果たして信金は引き受けるでしょうか。
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頑張ってください。尚ご返済は当分金利だけで結構です。」
次長と担当が頭を下げた時に不覚にも涙がこぼれそうですた。
「返済は今後金利だけにする。」
中小企業ならば当然の様なことですが、彼のところだけは事情が違っていました。
と云うのは彼は此処数年、資金繰りなどやったことが無いのです。
月に1回、信金の担当が来て資金繰りを打ち合わせるのです。
出来るのは日繰表です。
彼はその通りに、実行して居るだけです。
お金が不足の時は銀行が用意をして居ます。
余ったと思った時は返済に回って居ます。
時には金利すら返済できない月も結構有りますが、銀行は何にも云いませんでした。
そう、彼の会社は完全に銀行の管理下になって居たと云うべきでしょう。
銀行には個人ごとも含めて内緒事を作らない。その代わり銀行は徹底して面倒を
見ると云う暗黙の約束が出来ていました。
10年ほど前、彼は内整理をしたころが有ります。
もう一行の大手が強姿勢を示したのです。
第2工場を売り、サービサーに回ったところで和解ししました。
信金は自宅ビルの建築資金8000万の残と運転資金が保証協会付きで900万有っただけです。
信金1行にしたのです。
元々信金とは深い仲でした。父親は協力会の会長も勤めて居ります。
其れを彼がたまたま飛び込んできた大手銀行と一寸浮気をしただけです。
信金もひやひやしながら内整理を見守っていたのです。
その後は信金も協力しました。
900万の保証協会付きは次第に増えていました。
時代が悪かったか、内整理をしても5年も経つとまた可笑しくなりました。
黒字ですが、返済が出来ないのです。
開けっ広げの彼は、都度、信金に打ち明けます。
信金は裏付けを取りながら、慎重に彼の企業を見守っていたのです。
資金さえうまく回せば大丈夫です。
彼は生真面目すぎ融通性が掛けて居ります。
信金がうまく援助してやれば大丈夫の企業でしょう。
今倒産されると、信金のダメージも大きいです。
当初は信金は借入の手伝いや、月内のプロパー融資をして資金繰りを助けてきました。
彼は楽です。信金お言う通りにして居れば会社は安泰です。
何時の間にか、毎月打ち合わせて信金が具体的の面倒を見るようになって居ました。
当初、彼は楽でした。お金の事を考えなくて済みます。
所が最近になって、信金の態度が硬くなって来たのです。
「最近は赤字続きですよ。内も無制限に面倒は見られません。
これ以上赤字が増えれば打ち切らせて頂きます。」
声は大きを増して居ます。
彼はその度に自分の給料を減らして、信金の返済を増やして居りました。
「こんな事、やって居て何になるのだ。信金に返済を続けるだけではないか。
万一のことが有っても、自分には当座の生活資金すらないではないか。」
今のように信金べったりから離脱し、独立路線を歩まなければと思うようになって
居ました。
この頃の貸借関係は。信金が3,000万に減り、保証協会が5500万までに増えて居ます。
其れと社長の会社に対する貸付金2000万が消えて居ました。
詰り信金は彼のところの資金を見ながら自行の回収に大童だったのです。
社長の貸付金と保証協会の肩代わりで5000万を短期間に回収したのです。
又、その間、会社は赤字だった為に、其の補填に1500万ほど借り入れが増えて居ます。
信金の思惑も、ここまででした。
保証協会の枠が一杯で増えないのです。借入は不可能になったのです。
又、今は赤字体質に転落です。これ以上関わりあってもよい事は有りません。
信金も離れたがっていたのです。
「今まであれだけ面倒を見てきたのに」
頭ごなしに怒鳴られると思って居た信金から、これから資金繰りは、申し出の通り自分で
頑張りなさいと言われて、彼も安堵とともにおお張り切りでした。
「返済が金利だけだたら、絶対に残せる。」
細かい資金繰りまでやらなかっただけに強気です。
2-3ヶ月も過ぎた頃の信金の見方です。
「そろそろ悲鳴を上げる頃だ。其の時はどうしようか。」
信金は思案中です。
彼は唸って居ます。
今月も、信金にも内緒にして居た女房のへそくり、其処から30万を引き出さないと
資金は回りません。
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