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<伝統野菜> 秋田 とんぶり

2021-06-28 10:06:09 | 伝統野菜

 「とんぶり」

 【生産地】大館市

 【特徴】大館市が生産量日本一を誇る「畑のキャビア」と呼ばれる独特の野菜。

 【食味】アカザ科のホウキグサの実が食用部分となる。

 【来歴】収穫後干す、煮る、水分を含ませる等の地域に伝わる独特の加工技術により、はじめて食用となる。加工品は通年で流通している。

 【時期】9月~11月。4月20日以降に播種され、育苗後に定植される。土寄せや芯止め等の作業を行い9月から収穫が始まる。

*https://tradveggie.or.jp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e9%87%8e%e8%8f%9c%e3%83%bc%e7%a7%8b%e7%94%b0/#i-21 より

 

 


 秋田名産『とんぶり』とは何?畑のキャビアと呼ばれる理由や販売場所を調査! 2018年02月28日公開 2020年03月25日更新
 秋田の名産品と言われる「とんぶり」を知っていますか?見た目も食感もキャビアそっくりで、「畑のキャビア」とも言われるとんぶりは栄養も豊富で体にうれしい食材です。そんなとんぶりの「正体」や栄養、おすすめの食べ方などを紹介します。


  目次
 1とんぶりを知っていますか?
 2とんぶりとは
 3とんぶりはどこで食べられる?
 4とんぶりの旬は?
 5とんぶりは畑のキャビア?
 6とんぶりはどんなふうにして食べる?
 7とんぶりにはどんな栄養があるの?
 8とんぶりのおすすめ料理
 9とんぶりはどうやって手に入れる?
 10とんぶりをおいしく食べよう

 とんぶりを知っていますか?
 あなたは「とんぶり」というものを知っていますか? 上の写真で白飯の上に乗っているぷちぷちとしたものがとんぶりです。その見た目から「畑のキャビア」とも呼ばれているのですが、一部地域をのぞいてはあまりなじみがないのかもしれません。そこでとんぶりの旬や栄養、おすすめの食べ方などについて紹介します。

 とんぶりとは

   「とんぶり」は秋田県が一大産地!
 ホウキ草の実のことで、見た目や食感が似ていることから、「畑のキャビア」と呼ばれています!
 まずはじめに、とんぶりの「正体」から説明します。「畑のキャビア」ということからわかるように、とんぶりは「畑」つまり植物です。アカザ科ホウキギ属の一年草、ホウキギの実の部分がとんぶりなのです。ホウキギの実を加工して、あの食べるとんぶりが作られています。

 ホウキギという植物ですが、ホウキギという名前は知らなくても、コキアというと知っている方もいるかもしれません。よくガーデニングなどをしている家で、カラフルな丸い植物が植えられているのを見たことがあるかと思いますが、あれがホウキギなのです。ですから、意外と身近なところにある植物ということになります。

 ホウキギの実がどのようにしてとんぶりになるのかというと、まず、ホウキギを刈り取ったあと、熟した実を脱穀機を利用して収穫します。収穫したら1週間ほど乾燥させてからその実を何時間もかけて茹で上げて、水にさらしながら手でもんで、表面にあるかたい皮を取り除きます。取り除いたら瓶詰などにして販売されるのです。

 
 さて、そのとんぶりですが、「食べたことがある」と言う方はもしかしたら秋田を含む東北出身の方ではないでしょうか。実はとんぶりは秋田の名産品、秋田の珍品とされており、主要産地も秋田とされています。ただし、とんぶりそのものを食べる習慣は、東北地方に広く見られるとのことなのです。

 とんぶりという名称も、「唐から伝来した、ぶりこのようなもの」という意味の「とうぶりこ」と言われています。ぶりこというのはハタハタの卵のことで、ハタハタも秋田でよく食べられる魚です。この点からも秋田を中心とした東北で特になじみの食材であるということは間違いないのではないでしょうか。

 ただし、「唐から伝来した」ということでもわかるように、ホウキギもとんぶりも、もともとは古代の中国から伝来したものです。食用のとんぶりはたしかに秋田を中心としたところのものなのですが、もう一つ、地膚子という生薬という顏もあります。漢方の世界では薬として取り扱われてきたのです。

 ちなみに江戸時代の『農業全書』を見ると、飢饉に瀕した米代川流域でこのホウキギをなんとかして食べようとして工夫し、加工したのが始まりだとされています。もともとホウキギはその名前の通り箒の材料として栽培されていたようです。米代川流域一帯というのば現在の秋田県比内地方だと言われます。

 とんぶりの旬は?
 では、とんぶりの旬はあるのでしょうか。前述したようにとんぶりはホウキギの実が成熟したものなので、その時期こそがとんぶりの旬ということになります。コキアの花畑などに行った経験がある方ならおわかりかもしれませんが、コキアは秋になると紅葉して美しい色になるのです。

 そのコキアが紅葉する時期は10月から11月ごろというわけで、とんぶりの旬もこの時期になります。前述したように、とんぶりは収穫した後加工されて、一年中出回るのですが、この旬の時期の少し前には生食用のとんぶりが出回るそうです。もしチャンスがあれば、この旬の生食用とんぶりはおすすめです。

 とんぶりは畑のキャビア?
 ところで、最初に述べたように、とんぶりは「畑のキャビア」と呼ばれています。キャビアはすでにご存知の通り、チョウザメの卵で、オードブルなどで供される高級食材としてよく知られています。とんぶりが「畑のキャビア」と呼ばれるのは、その姿が似ているためです。

 キャビアもとんぶりも、色が黒っぽく、直径1ミリから2ミリほどの球形をしています。またプチプチとした歯ごたえもキャビアに似ていると言われます。しかし、キャビアはチョウザメの卵を塩漬けしており、特に日本などで流通しているものはかなり塩分が濃くできています。それに比べるととんぶりは淡白な味わいとなっています。

 とんぶりはどんなふうにして食べる?
 では、とんぶりはどのようにして食べるのが一般的なのでしょうか。一般に市販されているとんぶりは、前述したようにゆでてビンや袋に詰められた形になっています。また、既に味つけがされている加工食品として販売されているものもあります。ですから、無理に火を通さなくても、そのままの状態で十分においしく食べられます。

 おすすめの料理については後で詳しく述べますが、「畑のキャビア」と言われる通り、キャビアのようにして使う方法がまず挙げられます。オードブルなどはもちろん、和食の料理などにトッピングのような形で使うと、その独特なプチプチした食感が味わいを深めてくれます。

 また、お刺身のつまなどに添えると、これもまたその食感がおいしさを引き立てます。もともと味つけされているとしても本物のキャビアに比べると味はずっと淡白なので、どのような食材とも合わせやすいということが言えるでしょう。値段もキャビアのように高価ではありませんから、たっぷり使うのがおすすめです。

 とんぶりにはどんな栄養があるの?
 そうなると気になるのが、とんぶりの栄養です。前述したように味も淡白ですし、カロリーもあまり高くありません。本物のキャビアと比べると、塩分濃度もカロリーもとても低く、安心してたくさん食べることができます。カロリーに関しては100グラムあたり90キロカロリー程度と言われています。

 ローカロリーでしかも味は淡白というと、栄養もあまり期待できないのではと思う方もいるのではないでしょうか。実はとんぶりは栄養豊富な食材です。しかもそれらの栄養はビタミンやミネラルなど、近年体によいということで脚光を浴びている栄養がたくさんあるのです。

 では具体的にとんぶりの栄養について見ていきましょう。まずはビタミンから紹介します。とんぷりにはビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどが多く含まれています。これだけでも体によさそうな感じがしてきます。きっとサプリメントなどを利用して、積極的に摂取しているという方も多いのではないでしょうか。

 特に女性にとってうれしい栄養としては、サポニンや食物繊維があります。先ほどビタミンEがあると言いましたが、サポニンもビタミンEと共に抗酸化作用があると言われており、細胞の酸化防止やアンチエイジングに期待が持てます。また食物繊維は100グラム中7.1グラム含まれ、なんとゴボウよりも多いのです。

 さらにとんぶりには貧血を予防する鉄分、むくみに効果があるとされるカリウムのほか、リンやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。ミネラルは人間の体では作ることができないので、食物からとる必要があります。そう考えると、体を整えるのにとんぶりはおすすめの食材と言えるかもしれません。

 それでは、とんぶりのおすすめ料理をいくつかあげてみましょう。前述したように、とんぶりには人間の体の調子を整えてくれるさまざまな栄養が含まれています。ですから上手に食事に取り入れて、その栄養をおいしく頂きたいところです。しかも面倒な加工をしなくても、簡単に食べることができるという点も、嬉しいところです。

 先ほど、トッピングで使うと述べましたが、そもそもが味がない食材なので、味つけをすることで和食にも洋食にも使うことができます。プチプチした食感が魅力なので、できればその食感を生かす形で食べたいところです。秋田の方などによると、山芋や納豆など、粘りのある食材にいれると、そのプチプチ感がとても合うとのことです。

 とんぶりを料理に使うときは、一点だけ注意してほしいことがあります。それはあまり加熱しすぎないことです。加熱してはいけないということはないのですが、たとえば炊き込みご飯のようなものに使う場合、一緒に炊いてしまうとプチプチ感が失われてしまいます。

 とんぶりそのものはご飯との相性もよく、醤油などであえてご飯に乗せるだけでもおいしく食べられます。ですから炊き込みご飯などの場合は、炊きあがったものに混ぜ込むか、トッピングさせるのがおすすめです。また、タルタルソースなどのソースに混ぜるのもおすすめです。いろいろ工夫しておいしく食べてください。

 とんぶりはどうやって手に入れる?
 最後に、とんぶりを手に入れる方法を紹介します。特に秋田などでは、当然ですが普通にスーパーなどでも購入できますが、最近では土産物を扱うコーナーなどでも購入することができます。そちらの方に旅行などに行った時に、お土産として購入してもよいかもしれません。

 また、近年では、ネットでもとんぶりが購入できるようになっています。販売しているところによって容量はさまざまですが、100グラム前後のものを10袋くらいセットにして販売しているものが多そうです。とんぶりそのものは旬以外の時期にもありますが、やはり旬を過ぎると売り切れが多くなるようです。

 とんぶりをおいしく食べよう
 「畑のキャビア」と言われ、見た目も食感もキャビアにそっくりなとんぶりは、体によい栄養が含まれている魅力的な食材の一つです。癖もあまりないので食べやすく、いろいろな料理に合わせられるのもうれしいところです。ぜひとんぶりをおいしく食べて、栄養もたっぷり受け取ってください。

*https://travel-star.jp/posts/2696 より


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