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<日本酒> 宮城 黄金澤/川敬商店

2020-12-09 11:16:11 | 日本酒

 【平成30酒造年度全国新酒鑑評会 金賞銘柄一覧(仙台国税局)】
 〈宮城〉 黄金澤/川敬商店

 

 黄金にゆかりの地にて伝統の山廃仕込みで深みのある酒を醸す
 日本最古の産金地・涌谷の地にて創業した川敬商店。その史実にあやかり命名された「黄金澤」と、平成9年(1997)から造りを始めた「橘屋」の2銘柄を醸す。「黄金澤大吟醸」は、平成16年から令和元年まで「全国新酒鑑評会金賞」を16年連続で受賞。「黄金」に縁の深い、縁起のいい蔵元だ。

 

 硬軟の水を使い分けベストな発酵を目指す
 酒造りの特徴は「生もと系山廃仕込み」。酒母の仕込みに必要な乳酸を、自然に湧く乳酸菌によって生じさせる伝統的な手法だ。一般的な速醸の酒母より時間はかかるが、元気で健康な酵母が育ち、もろみはゆっくり力強く発酵する。でき上がる酒は「味に広がりと深みがある。いやみがないから、燗上がりする(=燗をつけて味が引き出される)酒になります」と社長の川名正直さんは言う。
 ベストな発酵のために、酒母の仕込みに鹿島台の井戸水(硬水)、もろみの仕込みには自社の水(軟水)と、水を使い分け、もろみを搾るタイミングの見きわめに神経を使う。「もろみが清々しいときを見計らって搾ることが大切。分析もしますが理屈云々より、酵母と会話する感じです」と川名社長。
 平成24年の秋からは、愛娘の由倫さんが蔵に入り、造りに携わるようになった。
「酒造りは、目に見えない微生物が、目に見える変化を起こすんです。その神秘性に魅かれました。うちの酒は直球の正統派だと思いますが、わたしはいつか変化球的な酒造りにも携われたらと思います」
 そう話す由倫さんを、頼もしげに見つめる川名社長。父と娘の酒造りが、川敬商店の、そして宮城の酒造りに、近い将来新風を吹き込んでくれるだろう。

*https://miyagisake.jp/kuramoto/kawakei/ より

*https://jp.sake-times.com/knowledge/sakagura/sake_g_kawakeisyouten_2017 より

 

 川敬商店 宮城県遠田郡美里町二郷字高玉6-7

 明治35年(1902)、初代・川名敬治氏が旧南郷町(現美里町)に自作田を得て醸造業を始めた。創業時の屋号は、生業の金物店と同じ「橘屋」。銘柄は「金時」だったが、涌谷藩主伊達家の御用商人として金物屋を営んでいた川名家の創業の地が、奈良の大仏の鍍金用に金を献上したことで有名な遠田郡涌谷町にある黄金山神社に近い沢のそばだったことにちなみ、「黄金澤」に改名された。

 

 ブランド一覧

 「黄金澤」斧琴菊 純米大吟醸・山廃純米原酒ひやおろし・山廃純米 初しぼり 生原酒・山廃 純米酒 など

 


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