「呉汁-ごじる」
主な伝承地域 宮城県内
主な使用食材 大豆、里芋、大根、人参、油揚げ、ねぎ
歴史・由来・関連行事
大豆は「畑の肉」と称され、必須アミノ酸がバランスよく含まれた良質なタンパク質を豊富に含んでいる。また、ビタミン類やミネラル、イソフラボン、サポニン、食物繊維などの栄養素や機能性成分が小さい粒の中にぎっしりと入っており、古来から日本人の生活を支えてきた食材である。
宮城県は大豆の栽培面積が北海道についで第2位の産地である。県内ではミヤギシロメをはじめタンレイ、タチナガハなどが栽培されている。農家が生産した大豆は、味噌や納豆、豆腐などに加工されてきた。
大豆を使用した郷土料理は、日本全国にあるが、その中でも好んで食べられているのが、「呉汁」である。大豆を水に浸し、すりつぶしたものを「呉(ご)」または「醐」という。呉汁は、その呉をみそ汁に入れたものを指す。
収穫された大豆は秋から冬にかけて出回り、大豆といろいろな野菜の入った呉汁は、栄養価の高い料理だ。また、体が温まることからも、冬場の郷土料理として日本各地で昔から親しまれている。
食習の機会や時季
秋から冬にかけての大豆の収穫時期、そして体が温まることから冬場に食されることが多い。日常的な家庭料理として食卓に上る。
飲食方法
大豆は一昼夜水に浸してふやかしておき、それをすり鉢やフードプロセッサーを使ってすりつぶし「呉」をつくる。野菜たっぷりの味噌汁の中に「呉」を入れ、個々の椀に盛り付ける。食事の際の汁物の位置づけである。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
各家庭で親から子に伝わるもの。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/gojiru_miyagi.html より
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