「bloom」
テーブルを艶やかに彩る一輪の花のように。
はらりと、ひらく。まるで花が咲いたように、さりげない華やかさ、それが「bloom」のある風景。たとえばスムージーやベジタブルジュースをつくる時には、フルーツや野菜をストックしてキッチンカウンターに。憩いのリビングにはティータイムのためのお菓子を入れて。こまごました物を整理しつつも住空間に花を活けるように、場所も使い方も自由自在。和傘の特徴である竹骨の幾何学構造からヒントを得たしくみは、コンパクトに折り畳みも可能。開いた時にはダイナミックで華やかに。閉じた時は凛とした佇まいで、使わない時もオブジェとしてリビングやキッチンに飾っておくことができる。この閉じた時にスタンドとなる部分が、使用時には持ち運び用のハンドルとなり、ものを入れた状態でも片手でラクに持ち運べる。
この商品を開発したダイドーは、住宅設備のパーツメーカーとしてめまぐるしく変化する住環境に対応してきた。そのなかで培われた独自のムービングテクノロジーで、既存の生活空間に機能性をプラスし、新たなライフスタイルを提案する。オリジナル商品の開発にも取り組むなか、新たな試みとして注目したのは、永く愛されてきた伝統工芸。「日本独特の繊細な和の動く技術を、現代の生活シーンにリメイクし取り入れることにより、 日常の生活が今まで以上に楽しくならないか?」と考えた追田代表取締役社長。「和傘の“はらり”とひらく様は、現代の商品への応用を確信させました」。そうして約百数十年の歴史を持つ京和傘の日吉屋とのコラボレーションが実現。
移りゆくライフスタイルとともにキッチンのあり方も変化してきた。今は人が集うセンターキッチンが主流で、同時にバルコニーや庭で朝食をとったり、午後のひとときを過ごすスタイルも定着してきた。そんな背景を見据えてコンセプトは「持ち運べるバスケット」に決定。デザインを手がけたmiyake designの みやけかずしげさんは、和傘がはらりと開く様を花に置き換えた。そこから和傘の動きとイメージを落としこむために、羽根の形状と重なり方、さらに素材もつきつめた。ものを載せる羽根は根元の部分を太くして重ねる方法をとり、先端にいくにしたがって細くなる。この形状にすることで、開く際にねじる機構も新たに開発。京和傘の閉じた時の美しさも逆さにすることで再現された。愛らしく温かみがあり、使っている時も、使わない時も美しく。「bloom」はいつものシーンに彩りを添え、日常をアップデートしてくれる。
庭での朝食やティータイムを過ごす際、花をあしらうように。「bloom」は日常のなにげない風景に、ちょっとした幸せを届けてくれる。
果物やお菓子をのせるだけでなく、オブジェのように花を飾ったり、使う人やシチュエーションによって、どんなものにも映える自由度が魅力。
株式会社ダイドー 大阪府河内長野市上原町250-2
*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/117/ より
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