てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

干支に父を偲ぶ

2014-01-22 17:15:00 | ファミリー
 西郷隆盛が大久保利通に寄せた詩の一節に、「児孫の為に美田を買わず」とあるが、わが父はこの教えを忠実に守り、伝来の僅かばかりの田畑は別にしてこれといった財産を残していない。

 午年生まれの父親が亡くなって間もなく21年、存命ならば96歳。その父を偲ぶ遺品として、2体の馬の置物と腕時計があるだけ。

 一つは49歳の厄払い祈念に、作者は分からぬが青銅馬に親父の名前4文字を読み込んだ色紙が添えられている。
 もう一つは、埴輪の馬を模った鈴木黄哉作の備前焼で、55歳で家を新築した祝いとして施工主からプレゼントされたもの。

 色紙の一節には『大胆細心勤不倦・・・太陽赫々緑風燦・・・』と、母の名も織り込んでいる。色紙と2体の馬を並べて、ひとしきり両親を偲んだ。(お断り:facebookに同文掲載)


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする