2024年8月23日13:59 富田林市宮甲田町9-46 錦織神社 拝殿
この拝殿の天井に多くの絵馬が奉納されています。掲げられている絵馬だけでも20数枚。大小の絵馬を見ることができます。
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「慶応三年」「世話人 甲田村...」の銘があります。
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日露戦争でしょうか?日本の兵隊さんと帽子をかぶり髭をはやした異国人が戦っているようです。
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これも日本の兵隊さんが戦っているようです。日露戦争では富田林でも多くの兵隊さんが亡くなられました。富田林町の西方寺に日露・太平洋戦争の軍人墓地があります。
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これは日本人同士が戦っているようです。「丸十 島津家の家紋」ののぼり。のぼりに「新政厚徳」、明治政府が施策の大綱とした「新政厚徳」が書かれています。
そしてこれは西南戦争で西郷隆盛が使った旗印に書かれていた言葉です。
つまり明治十年(1877)に勃発した西南戦争の戦場の様子ですね。すでに明治六年(1873)に徴兵制が施行されていましたから、鎮圧に向かった兵隊さんにも富田林から兵隊さんが多く送り込まれたそうです。
「厚徳新政」を掲げる西郷軍。(Wikipediaより)
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「昭和十七年七月十二日 大東亜(戦勝 カ ここが後に消されているように見える)祈願 神歌 羽衣 忠霊 高砂 主催 福謡会」
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大相撲の板番付 「官許 大相撲」
「大関 関脇 小結 前頭 明治」はなんとか読めますが、墨付きが薄くなって後は不明。
この番付では「横綱」の表記がありませんが、板番付で「横綱」の表記がされたのは明治二十三年(1890)からなので、この板番付はそれ以前のものかもしれません。当時横綱の名称はありましたが、大関の中で綱を付けられる者の称号であって、番付での最高位はあくまで「大関」でした。
大坂相撲と東京相撲が統一されて「大日本相撲協会(現在の日本相撲協会)」になるのは大正十五年(1925)からです。この板番付はそれ以前のものですから大坂相撲ものかもしれません。
富田林には力士の墓や頭取(大坂相撲では親方のことを頭取という)の墓が各村あちこちにありますよ。
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これも何か争っているようですが、組み伏せられた外国人のような人の髪型が「弁髪」なので、中国系の人かと思われます。
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これは能の「高砂」にちなむ老爺・老婆かと思われます。結納なんかの時に先方に納める高砂人形に使われます。「幸せに年を重ねた理想的な夫婦の姿を表わしています。
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これは「宇治川の先陣争い」のようです。昭和45年10月吉日の絵馬。
『「旭将軍」源義仲(木曽義仲)に対し、後白河法皇の院宣により、源義経・源範頼は相次いで兵を挙げます。義経の軍勢は、京都・宇治川にて最初の決戦を迎えます。』
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これも「宇治川の先陣争い」のようです。平成15年10月吉日の絵馬。
『その折、義経軍の先陣を争った佐々木四郎高綱と、梶原源太景季は、川を斜めに飛んでくる敵の矢をくぐって争ったが、佐々木高綱が梶原景季の馬「磨墨」(するすみ)の腹帯が緩んでいることを指摘し、景季がこれを直しているうちに先陣を切ることに成功した。』
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これは一体なんでしょう?戦陣で酒を酌み交わしているようにも見えますがよくわかりません。
絵馬には戦いの絵図が多いですね。
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額縁に「御神前」と見えますが、他の文字はよくわかりません。
鬼のような怪物が侍に襲いかかっているようにも見えます。「大江山の鬼退治」でしょうか?
羅城門(一条戻り橋)で茨木童子の腕を切る渡辺綱を描いた歌川国芳の浮世絵(Wikipediaより)
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これも戦陣で酒を酌み交わしているようにも見えますがよくわかりません。
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これも戦陣のようです。甲を着けていないので戦陣の中でのひとときかと思われます。
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詳細不明 武者姿の絵馬が多いですね。
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「奉納 御宝前」「□□□安全 甲田 喜田弥三□(カ)」の文字がみえます。
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これもなにを題材にしたものかわかりません。鶴が二羽舞っています。
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左側の人物は何なんでしょうか?人間離れした顔をしています。
全部を掲載できませんが、20枚以上の絵馬が掲げられています。かなり劣化していて、いつ奉納されたかも読めないものが多いようです。江戸期のものは少なく、明治から平成あたりの絵馬が多いようです。
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