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聖金曜日。
イエスが十字架に付けられ、殺され、葬られた日。
過去形で書いてしまいましたが、本当は現在形のはず。
黙想の助けに『神々と男たち』の映画を観ました。実話に基づいています。映画館で観たのも含めて三度目ですが、死と直面する恐怖、この世の悪を目の当たりにする恐怖…あらゆる悩みと疑問に曝されて、自分の弱さに迷いながらも聖霊に導かれてゆく“彼ら”に、イエスの姿を重ねてしまいます。
最後まで信ずる道を歩みきったシトー会(トラピスト)の7名の修道士たちは、キリストを信じると宣言するわたしたちにとって、同じ限界を持った信仰の証しびとです。まだ観ていない方は、レンタルもされていますので、ぜひ一度はどうぞ! (アルジェリアとフランスの歴史、当時の過激派の動き、観想会であるシトー会の生活など、上からリンクしたURLでちょっと予備知識をどうぞ。)
そして、暴虐の限りを尽くされて、墓の中の暗闇に横たえられるイエスの亡骸。今宵は悪の力が勝利したかに思えるのですが… 深い祈りのうちに。