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昨日、京の都にまつわる番組で、
当時の死生観と平等院を建立することになった経緯をやっていました。
藤原頼道の父、藤原道長は、
死後は地獄に墜ちたくないという恐怖の念から、
権力の座を退き極楽浄土に行けるように専念したというのです。
しかし息を引き取る様を見て、
息子はより真剣に極楽行きを願い、当時の教えに沿って
仏や極楽の様子をより具体的にイメージできるようにと、
地上に再現された極楽浄土としての
平等院建立へと繋がっていったようです。
「死んだら、地獄行きできなく救われたい」という思いは、
死後にまだ自分の存在が続いているという大前提に立っています。
ならば今から、この世に生きている間から、
弱いながらも一生懸命生きる姿を信ずる神仏に見ていただけるよう、
祈りと行いを正していきたいものですね。
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