己が信ずる道を…

目の前の自分を囲む状況に振り回されず、
己の信ずる道を貫く…　

先日は高山右近の列福を祝い、
2月5日には26殉教者の記念日もあり、
映画『沈黙』が上映されたりと、
日本の先人方の強い信仰を
思い起こす月になっています。

真理を知るが故に、
むしろ自らの弱さを主に委ねきったその足跡を、
ほんの少しでも辿ることができますようにと願いつつ。

今日は11日、ルルドの聖母の記念日です。
聖ベルナデッタは貧しさの中にあったのでしょうが、
それ故に、いつくしみ深い神さまを
そのまま受け入れられていたのかも知れません…

何を見、聞くために…

河瀬直美監督の映画『あん』は、
福音のメッセージと出会える作品と言えます。

人生の大半を療養所で過ごした徳江さんが、
どら焼きの店長さんに小豆の作り方を話すとき、
小豆がここに来るまでどこをどのように通ってきたのか、
その声を聞くことが大事と教える。

「店長さん、わたしたちはこの世を
見るために、聞くために、生まれてきました。
だとすれば、何かになれなくても、
わたしたちには生きる意味があるのよ。」

このことば、高山右近の列福式があった今、
日本の無数の信仰の先人方に語られているように感じました。

ただ、ただ、招かれた道を信じて歩むのみ。
そのためにこの世に生まれてきました…

ユスト高山右近列福式

今日は日本のカトリック教会で大きなお祝いの式があります。

正午から大阪城ホールで始まった
ユスト高山右近の列福式です。

戦国時代を描くドラマなら
必ずと言ってよいぐらい登場する高山右近。

自らの信仰に忠実に生きた戦国の武将が、
400年を経て、今、信仰を生きる世界の人々が
倣うようにと「福者」の位に上げられたのです。

ある意味戦乱の世と似たところもある現代で、
右近が貫いた信仰と信頼を、わたしたちも是非
見習って生きていきたいと願います。

列福式の様子は、LIVEではもちろん
終了後もYouTubeで視聴可能です。

https://www.youtube.com/watch?v=d96PSEkMqHo

祈り

節分の今日、福を招き入れ、鬼を追い払う…

人の心は簡単に
悪しき思いを招き入れてしまうことがあります。

光に背を向ける思いに引きずり込まれないように、
日々、喜びと優しさがあふれるいのちを
生きられますように。