アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

最高裁が判決 トマトは野菜か果物か

2008年09月04日 | Weblog
   最高裁が判決 トマトは野菜か果物か 

 4月に、似非農民の看板を掲げて畑作界へデビューしました。結果は、さんざんでした。雑草に負け、アリに負け、(野菜につく)病気に負け、いいだけムシに食われ…。そのような状況で、私の味方をしてくれたのが、「トマト」でした。トマトは、素晴らしい作物です。トマトの何がそんなに絶賛に値するのか?
1 病気に強い…無農薬でOK
2 ムシがつかない…なんでかなぁ
3 どんどん増やせる…4本の苗を買ったのですが、なんと10倍に増えてます。
4 ビタミンA、C、H、Pが多い…H、Pは、コラーゲンを作る
5 リコピンやルチンを含む…リコピンは活性酸素除去および抗ガン作用あり
 どうして、10倍も増やせるか?幹と葉の又から出てくる、「側枝」を摘んで植えておけばいいのです。植える場所がないほど増やしてしまいました。

 もっと凄いトマトの「生きる力」を、2つ発見しました!
その1 20cmほどの側枝を植えておいたところへ、ブドウが覆い被さってき   ました。そうしたら、なんと、その貧弱なトマトが、「ブドウのために日   当たりが悪くなり光合成できない!ブドウより高く伸びなきゃ!」と、ど   んどん伸び、ブドウ棚より高い2mほどの身長になっています。
その2 トマトの葉をイメージできますか?側枝を植えっ放しにして、手芝(添   え木)をやっていなかった数本が…なんと、「上へ伸びたいのに、支える   手芝がない。逆境にめげず、自分たちで智慧を出し合い協力して伸びよう」   と…お互いの葉をキュウリや朝顔のツルのようにして絡ませ合って、角錐   状態にしてしっかり立ち、上へ伸びていたのです。生きるために、葉をツ   ルにしてしまう。トマトの葉は、人間の手と似ており、他の葉や幹を握っ   ているのですから!感心させられました。

 上記の2つ、凄い発見だと思いませんか?学者さん、知ってるかなあ?よく観察した!偉いぞ還暦パパ!…褒める人がいないので、自分で褒める。有森裕子状態ということで。

 200年も前の話ですが、アメリカは輸入果物には、関税なし。野菜には関税をかけていた。トマトの輸入業者は、税金がかからないようにと「トマトは果物」と主張した。税関は、「野菜だから税金払え」と主張。最高裁判所の判決を仰ぐことになった。野菜か果物かで最高裁まで行った!判決は「トマトは、野菜」。判決理由は、「トマトは野菜畑で作られるから野菜である。デザートにはならないので、果物ではないし」と…。苦労して判決文を作成したようです。
 
 「果樹と果物」同じようですが、違うのだそうで、スイカ、メロン、イチゴなどは、「野菜か果樹か」となれば野菜。「野菜か果物か」となれば果物なのだそうです。
 「野菜と果樹」は、草本と木本の違いなのでわかりやすいです。
 ところが、「果物」は、利用する側から見た分類なのだそうです。そのため、もうごちゃごちゃ。資料を読みましたが…「調理がどうした」「生がどうした」「種がどうした」「ナッツの分類だ」「デザートになるならない」…理解できませんでした。
 …野菜か果物かは、線引きができない。個人が勝手に決めればよい。これが結論です。
 「ココナッツは野菜」という記述を見て、「エッ?」と、思いました。これも、自分で決めればいいのですが、野菜には、少々違和感が。ココナッツ、野菜でも果物でも良いんですが、優れた「医薬品」です。今でも、疲労回復に、ココナッツジュースの点滴(もちろん医師の処方で)をする人がおります。第二次世界大戦の時、南方で負傷した兵士は、生理食塩水もリンゲルもあるわけがないので、ココナッツジュースの点滴を受けました。
 あ!その分類でいくと、トマトも医薬品でした!「トマトが赤くなると、医者が青くなる(病人が減るので)」ということわざさえあります。