競って学力をつけよう
教育界に、「競争は悪」と言う人々がおられる。きっと生まれてから一度も競争したことがないのだろう。「競争しないから、教員になることができ、高給をいただけるようになった…人生の勝ち組である」勝ち組?ということは、競争したのね!
還暦パパは、「2人の人間がいたら、もう競争が始まっている」という考えです。そのため、「競争は良くないです」と、声高に叫ぶ人たちには辟易です。深い考えなどなく、誰かの言ったこと…例えばその方が所属する団体の上層部とか…が。競争、序列化、格差はすでに存在している。その競争の中でも生きていくことができる人を育てるのが、教育の役割…「競争はダメです」という問題ではない。運動会の競走も競争だからダメらしく、「運動会で順番などつけるべきじゃない」という話まで出てきて…本当にあったとは信じられないけど、「運動会徒競走で、早い人が遅い人をゴールせずに待っていて、皆一緒に手をつないでゴ-ル」この話、10年以上も前になりますが、「競争」という言葉が出る度に例として出されました。そんなことを、子どもにさせて、何が育つのでしょうか?競争を排除した教育だけでは、「心は育てられません」。
中山成彬さんが文部科学大臣だったとき、「競争は悪という教育が、ニートを増やした」と、いう内容の発言をしました。
「嫌なことはしなくていいんだよ。競争なんてとんでもない。夢を持ちなさい」
このような教育…俗耳に入りやすいですが、裏を返せば、「好きなことをしなさい。競争なんて嫌でしょ。だからしなくていいよ。え?メジャーリーガーになって大金もうけをしたい?今は毎日ニンテンドーDSやってる!メジャーリーガーの夢、諦めないでね、きっと叶うから。DS頑張って!」ってことですね。ひどい話です。そして、夢は破れ…学校へは行かない、仕事をする気にもなれない。
中山元文部科学大臣発言の、「ニートを増やした発言」は、正鵠を得ています。「競争するな、夢をもて、夢を追え、夢は叶う・・・」このようなことを言う大人度々無責任な人はおりません。「DSやってて夢が叶うか!夢はなければならないが、努力なくして叶うものではない」と、教えルのが責任ある大人です。
中山元文部科学大臣の奥様は、安倍晋三内閣の時、内閣総理大臣補佐官(北朝鮮による拉致問題担当)を務めた中山恭子さんです(成彬さんとは、大蔵省時代の同期)。中山恭子さんは、現在、内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画担当)、拉致問題担当大臣、公文書管理担当大臣です。福田さんが辞めてしまうのでこのポストもなくなる…適任だと思っていたのですが。
昨年に引き続き実施された、「全国学力学習状況調査(全国学力テスト)」。都道府県別の平均正答率が発表されました。新聞には、第1位から47位まで載っていました。この新聞が問題ですが、読み比べると唖然としますね。大新聞、地方紙の中には、「赤旗」と大差ないものもあります。さんざん、「競争は悪」という論評の新聞も、しっかり全国学力テストの順位を載せています。ポリシーってものないのかねえ?「我が社は、教育の現場に競争は不要という考えなので、全国学力テストの順位は載せません。知りたいなら、他社の新聞を見てね」…これくらいの覚悟でやってほしい。
あと…「競争は悪、全国学力テスト反対」の教祖的存在の人が、ちゃっかり新聞にコメントを寄せている。「上位と下位の両極化傾向…下位に対して丁寧な指導が必要…」オイオイ、そんなことアンタじゃなくても誰でも言うぞ。町を歩いている還暦オヤジでも喜寿の爺さまでも、もっとマシなコメントするゼ!普段は、下位に手薄い、手抜きの指導をしているということを公言した格好ですね。語るに落ちるとはこのこと。「自分は、全国学力テストに反対だから、マスコミへのコメントなどとんでもない」そういう態度を貫いてほしかった。マスメディアに登場できるなら、主義主張は曲げますぅ…まったく目立ちたがりなんだからぁ!
2年連続で好成績の秋田県。その特徴は
1 規則正しい生活習慣の確立
授業の復習をする・・・秋田県→79・7% 全国平均→43・4%
朝7時前に起きる・・・秋田県→90・3% 全国平均→75・0%
2 少人数学習に8年間で56億円を投入
3 全児童を把握し、習熟度別授業を展開(全県での実施ではない)
4 教頭を含む全教員が指導に加わる
言葉遣いも厳しく、指導。応用力や思考力の強化策として、上位成績の富山県と連携し、小中学生が難問に挑むコンテストを実施するという。
中学校で、高知が46位、昨年に引き続きワースト2位。最下位の沖縄より3点ほど高いものの、45位の大阪より3点近く低い。
県民所得もワースト2位(2005年度214万円)。県民所得のワースト1は、沖縄県・・・全国学力テストのワースト1・2位と合致。
また、不登校や暴力行為発生率でも、全国ワースト1~2位の経験も。良い土地柄なんですけどねー高知。学生時代に、高知市で1か月ほどアルバイトしたことがありました。宣伝カーの運転手で、「本日の出演は、あのねのね、ザ・シャデラックス・・・・」というテープを流しながら市内をグルグル回る。国道をそれると、細い一方通行が多くて…一方通行の逆走なんて毎度のこと、交差できないので、「下がれー!」と怒鳴られて、曲がりくねった細い道を40mも必死でバックしたことも。その間もテープは、「本日上映いたします映画は・・・」とのんきなもので。ジョン万次郎、坂本龍馬、中野哲夫を輩出した土地。朝青龍も高校時代を過ごした・・・。前知事も有名人(橋本大二郎。元総理大臣、橋本龍太郎の弟)だったんだけど。高知県教委は、「学力を11年度までに全国水準にする。退職校長や地域ボランティアも学習指導に加える」と・・・。
さて、単に「学力」というと意味が広くなる。狭義の学力、特に全国学力テストで計る学力を上げるのはどうすればよいか。
少人数指導にすれば少しは成績アップ?冗談でしょう。すでに大都市を除けば十分少人数ですよ。よしんば、30人学級にしたところで変わりないです。なぜかって?教員ですよ。良い教員は、50人学級でも確かな学力をつけます。並以下の教員なら10人学級にしたところで成果をあげられません。
では、どうればいいか?ヒントは、これまでの記述の中にあります。「生活習慣」「不登校」「暴力」これらがキーワード。教科書で学ぶものは全国同じ。教科書外で学ぶものが問題。
私の、全国学力テスト対策案は、「教員の服装をきちんとする」これだけで、平均点が大幅に上がる(定期試験では10点アップ)。男性教員は、ネクタイ着用。女性はセミフォーマル。それだけで良いです。着けるだけで血液がサラサラになるブレスレッドみたいですが、そんな詐欺とは違います。「ド素人が奇想天外なことを言うな。真面目に読んで損した」と思われた方におうかがいします。鉄筋コンクリートの建物で、窓も床も磨き上げられた銀行と、プレハブで窓ガラスには絆創膏が貼ってあって、床は板が腐れかけている銀行。どちらへ預金したいですか?
ネクタイ着用、頭髪もきちんとしている先生と、丸クビが伸びきったTシャツ、前回洗ったのがいつなのか不明な小汚い半ズボン、サンダル履き、頭髪もたった今フトンから出てきた状態の先生がいます。まったく同じ内容の授業をしても、理解度、保持率とも外見が良い先生に習った子どもが上です。これが毎日続くのですから、差は広がる一方です。
「ネクタイで、平均点10点アップ論」の本論まで行っていませんが、今述べたこと(心理学で、「背光効果」と呼ばれているものです)だけで、十分納得していただけると思います。奇をてらった論ではないのです。
教職員に服装をきちんとしていただく…実は、これが相当困難なのです。入学式でも、登山用のチェックのシャツを着てくる教員もいます。夏場は、今すぐ海水浴に行ける服装で教壇に立つ教員も。浮き輪を持っていないのが不自然な感じ。その人たちに、「えー、先生方の服装なんですが、背光効果を狙ってですねー、男性は紳士服○やまへ、女性はユニ○ロへ行って…」と言ったところで、焼け石に水、のれんに腕押し、ぬかに釘、屁の突っぱりです。「崩れた服装=体制への抵抗」「ネクタイは、西欧の悪習、我らは日本の民主教育の担い手だぁ!」このように考えている人たちが相手ですから。こういう教員が多い学校は、当然子どもたちの学力が低いです。学力への批判は詭弁でかわし、学力をつけようとしない。というか、「学力向上=点取り虫=心が育たない=悪」とか「学力=偏差値=悪」という大間違いを信奉している。硬直の模範例のような状況なのに、口先は、革新を騙る。「民主教育」とか言っている。犠牲者は、子どもたちです。ドレスダウンした教員に、教壇に立つ資格はありません。
「全国学力テスト、毎年やらなくても良いんじゃないか」…こういう意見(新聞に掲載された)にも出くわしました。そういう意見を出した人が教育関係者ではないことをお祈りしますがね。順位をつけるためのテストではないのです。毎年実施してデータを蓄積すると、「どこが弱いか」とは別に、「どうして弱いか」が見えてきます。小学校など、「担任の先生の力に負うところ」が、はなはだ大きいのです。全国平均してしまうと見えてきませんが、市町村単位で比較するとはっきり見えます。
二度実施して傾向が解ったから、しばらく実施しなくても良いだろうという問題ではないのです。修学旅行の行き先を決める時、「3年連続京都へいっているから、今年は福島にしよう」、こういう決め方があるとしたら、おかしいのです。学校としては、2年連続かもしれないが、子どもにとっては初めてなんです。教員の都合や思惑で行き先を決めてはなりません。
全国学力テスト、毎年、テストを受ける子どもが違うのです。毎年実施して、分析を蓄積していくことが大切。学校は、全国学力テストで1点でも多くとるよう指導する。「て、て、点数をとればいいの?それなら違うべ!そのための学校じゃないだろう」って?絡まったテグスをどうほどき(解き)ますか?糸口を見いだすでしょう。全国学力テストは、教科の学力を高める格好の糸口なのです。
教育界に、「競争は悪」と言う人々がおられる。きっと生まれてから一度も競争したことがないのだろう。「競争しないから、教員になることができ、高給をいただけるようになった…人生の勝ち組である」勝ち組?ということは、競争したのね!
還暦パパは、「2人の人間がいたら、もう競争が始まっている」という考えです。そのため、「競争は良くないです」と、声高に叫ぶ人たちには辟易です。深い考えなどなく、誰かの言ったこと…例えばその方が所属する団体の上層部とか…が。競争、序列化、格差はすでに存在している。その競争の中でも生きていくことができる人を育てるのが、教育の役割…「競争はダメです」という問題ではない。運動会の競走も競争だからダメらしく、「運動会で順番などつけるべきじゃない」という話まで出てきて…本当にあったとは信じられないけど、「運動会徒競走で、早い人が遅い人をゴールせずに待っていて、皆一緒に手をつないでゴ-ル」この話、10年以上も前になりますが、「競争」という言葉が出る度に例として出されました。そんなことを、子どもにさせて、何が育つのでしょうか?競争を排除した教育だけでは、「心は育てられません」。
中山成彬さんが文部科学大臣だったとき、「競争は悪という教育が、ニートを増やした」と、いう内容の発言をしました。
「嫌なことはしなくていいんだよ。競争なんてとんでもない。夢を持ちなさい」
このような教育…俗耳に入りやすいですが、裏を返せば、「好きなことをしなさい。競争なんて嫌でしょ。だからしなくていいよ。え?メジャーリーガーになって大金もうけをしたい?今は毎日ニンテンドーDSやってる!メジャーリーガーの夢、諦めないでね、きっと叶うから。DS頑張って!」ってことですね。ひどい話です。そして、夢は破れ…学校へは行かない、仕事をする気にもなれない。
中山元文部科学大臣発言の、「ニートを増やした発言」は、正鵠を得ています。「競争するな、夢をもて、夢を追え、夢は叶う・・・」このようなことを言う大人度々無責任な人はおりません。「DSやってて夢が叶うか!夢はなければならないが、努力なくして叶うものではない」と、教えルのが責任ある大人です。
中山元文部科学大臣の奥様は、安倍晋三内閣の時、内閣総理大臣補佐官(北朝鮮による拉致問題担当)を務めた中山恭子さんです(成彬さんとは、大蔵省時代の同期)。中山恭子さんは、現在、内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画担当)、拉致問題担当大臣、公文書管理担当大臣です。福田さんが辞めてしまうのでこのポストもなくなる…適任だと思っていたのですが。
昨年に引き続き実施された、「全国学力学習状況調査(全国学力テスト)」。都道府県別の平均正答率が発表されました。新聞には、第1位から47位まで載っていました。この新聞が問題ですが、読み比べると唖然としますね。大新聞、地方紙の中には、「赤旗」と大差ないものもあります。さんざん、「競争は悪」という論評の新聞も、しっかり全国学力テストの順位を載せています。ポリシーってものないのかねえ?「我が社は、教育の現場に競争は不要という考えなので、全国学力テストの順位は載せません。知りたいなら、他社の新聞を見てね」…これくらいの覚悟でやってほしい。
あと…「競争は悪、全国学力テスト反対」の教祖的存在の人が、ちゃっかり新聞にコメントを寄せている。「上位と下位の両極化傾向…下位に対して丁寧な指導が必要…」オイオイ、そんなことアンタじゃなくても誰でも言うぞ。町を歩いている還暦オヤジでも喜寿の爺さまでも、もっとマシなコメントするゼ!普段は、下位に手薄い、手抜きの指導をしているということを公言した格好ですね。語るに落ちるとはこのこと。「自分は、全国学力テストに反対だから、マスコミへのコメントなどとんでもない」そういう態度を貫いてほしかった。マスメディアに登場できるなら、主義主張は曲げますぅ…まったく目立ちたがりなんだからぁ!
2年連続で好成績の秋田県。その特徴は
1 規則正しい生活習慣の確立
授業の復習をする・・・秋田県→79・7% 全国平均→43・4%
朝7時前に起きる・・・秋田県→90・3% 全国平均→75・0%
2 少人数学習に8年間で56億円を投入
3 全児童を把握し、習熟度別授業を展開(全県での実施ではない)
4 教頭を含む全教員が指導に加わる
言葉遣いも厳しく、指導。応用力や思考力の強化策として、上位成績の富山県と連携し、小中学生が難問に挑むコンテストを実施するという。
中学校で、高知が46位、昨年に引き続きワースト2位。最下位の沖縄より3点ほど高いものの、45位の大阪より3点近く低い。
県民所得もワースト2位(2005年度214万円)。県民所得のワースト1は、沖縄県・・・全国学力テストのワースト1・2位と合致。
また、不登校や暴力行為発生率でも、全国ワースト1~2位の経験も。良い土地柄なんですけどねー高知。学生時代に、高知市で1か月ほどアルバイトしたことがありました。宣伝カーの運転手で、「本日の出演は、あのねのね、ザ・シャデラックス・・・・」というテープを流しながら市内をグルグル回る。国道をそれると、細い一方通行が多くて…一方通行の逆走なんて毎度のこと、交差できないので、「下がれー!」と怒鳴られて、曲がりくねった細い道を40mも必死でバックしたことも。その間もテープは、「本日上映いたします映画は・・・」とのんきなもので。ジョン万次郎、坂本龍馬、中野哲夫を輩出した土地。朝青龍も高校時代を過ごした・・・。前知事も有名人(橋本大二郎。元総理大臣、橋本龍太郎の弟)だったんだけど。高知県教委は、「学力を11年度までに全国水準にする。退職校長や地域ボランティアも学習指導に加える」と・・・。
さて、単に「学力」というと意味が広くなる。狭義の学力、特に全国学力テストで計る学力を上げるのはどうすればよいか。
少人数指導にすれば少しは成績アップ?冗談でしょう。すでに大都市を除けば十分少人数ですよ。よしんば、30人学級にしたところで変わりないです。なぜかって?教員ですよ。良い教員は、50人学級でも確かな学力をつけます。並以下の教員なら10人学級にしたところで成果をあげられません。
では、どうればいいか?ヒントは、これまでの記述の中にあります。「生活習慣」「不登校」「暴力」これらがキーワード。教科書で学ぶものは全国同じ。教科書外で学ぶものが問題。
私の、全国学力テスト対策案は、「教員の服装をきちんとする」これだけで、平均点が大幅に上がる(定期試験では10点アップ)。男性教員は、ネクタイ着用。女性はセミフォーマル。それだけで良いです。着けるだけで血液がサラサラになるブレスレッドみたいですが、そんな詐欺とは違います。「ド素人が奇想天外なことを言うな。真面目に読んで損した」と思われた方におうかがいします。鉄筋コンクリートの建物で、窓も床も磨き上げられた銀行と、プレハブで窓ガラスには絆創膏が貼ってあって、床は板が腐れかけている銀行。どちらへ預金したいですか?
ネクタイ着用、頭髪もきちんとしている先生と、丸クビが伸びきったTシャツ、前回洗ったのがいつなのか不明な小汚い半ズボン、サンダル履き、頭髪もたった今フトンから出てきた状態の先生がいます。まったく同じ内容の授業をしても、理解度、保持率とも外見が良い先生に習った子どもが上です。これが毎日続くのですから、差は広がる一方です。
「ネクタイで、平均点10点アップ論」の本論まで行っていませんが、今述べたこと(心理学で、「背光効果」と呼ばれているものです)だけで、十分納得していただけると思います。奇をてらった論ではないのです。
教職員に服装をきちんとしていただく…実は、これが相当困難なのです。入学式でも、登山用のチェックのシャツを着てくる教員もいます。夏場は、今すぐ海水浴に行ける服装で教壇に立つ教員も。浮き輪を持っていないのが不自然な感じ。その人たちに、「えー、先生方の服装なんですが、背光効果を狙ってですねー、男性は紳士服○やまへ、女性はユニ○ロへ行って…」と言ったところで、焼け石に水、のれんに腕押し、ぬかに釘、屁の突っぱりです。「崩れた服装=体制への抵抗」「ネクタイは、西欧の悪習、我らは日本の民主教育の担い手だぁ!」このように考えている人たちが相手ですから。こういう教員が多い学校は、当然子どもたちの学力が低いです。学力への批判は詭弁でかわし、学力をつけようとしない。というか、「学力向上=点取り虫=心が育たない=悪」とか「学力=偏差値=悪」という大間違いを信奉している。硬直の模範例のような状況なのに、口先は、革新を騙る。「民主教育」とか言っている。犠牲者は、子どもたちです。ドレスダウンした教員に、教壇に立つ資格はありません。
「全国学力テスト、毎年やらなくても良いんじゃないか」…こういう意見(新聞に掲載された)にも出くわしました。そういう意見を出した人が教育関係者ではないことをお祈りしますがね。順位をつけるためのテストではないのです。毎年実施してデータを蓄積すると、「どこが弱いか」とは別に、「どうして弱いか」が見えてきます。小学校など、「担任の先生の力に負うところ」が、はなはだ大きいのです。全国平均してしまうと見えてきませんが、市町村単位で比較するとはっきり見えます。
二度実施して傾向が解ったから、しばらく実施しなくても良いだろうという問題ではないのです。修学旅行の行き先を決める時、「3年連続京都へいっているから、今年は福島にしよう」、こういう決め方があるとしたら、おかしいのです。学校としては、2年連続かもしれないが、子どもにとっては初めてなんです。教員の都合や思惑で行き先を決めてはなりません。
全国学力テスト、毎年、テストを受ける子どもが違うのです。毎年実施して、分析を蓄積していくことが大切。学校は、全国学力テストで1点でも多くとるよう指導する。「て、て、点数をとればいいの?それなら違うべ!そのための学校じゃないだろう」って?絡まったテグスをどうほどき(解き)ますか?糸口を見いだすでしょう。全国学力テストは、教科の学力を高める格好の糸口なのです。