アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ちゃんこはどうした、ちゃんこは!

2008年09月07日 | Weblog
 ちゃんこはどうした、ちゃんこは!

 しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん
 「大五郎!」
 「ちゃん!」
 焼酎の宣伝ではありません。子連れ狼で出てくるシーン。父(ちゃん)と子(こ)の強い絆…大五郎が仮病を使って学校を休み、サッカーをしたら、父親の「拝一刀(おがみいっとう)」は、親子の縁を切るでしょう。また、大五郎が大麻を所持、吸引していたら、斬ったかもしれません。もっとも、大五郎はそんなことはしません。父子の絆が、直径5mぐらいの太さですから。

 「ちゃんこ」は、親方と弟子の関係から・・・親方が「父(ちゃん)」で弟子が「子(こ)」だから、師弟共に食べるものを「ちゃんこ」と呼ぶようになった…これ、朝青龍の親方の二代目朝潮が言ってました。彼の言うことだとあてにならない?私は、ちゃんこの語源は、「中国のことをさす『ちゃん』に鍋の意味の『こ』で、ちゃんこになった」とか、「中華鍋の『チァングオ』が訛って、ちゃんこになった」という話よりずっといい話だと思います。朝潮も時にはいいことを言います。
 親方と、弟子が食べる料理は、鍋料理に限らず、全て「ちゃんこ」。漬け物だって「ちゃんこ」、ラーメンも「ちゃんこ」。力士の食事全般を指しています。

 部屋の不祥事のほか、朝青龍、若ノ鵬、白露山、露鵬…外国人力士の不祥事が続いています。内容が「大麻汚染」、仮病サッカー事件よりエスカレートしています。現在外国人力士は、12か国から60人です。当たり前ですが、有望な若者ばかり。
 相撲教習所のカリキュラムが、日本人も外国人も一緒。それでも、これまでなんとかなってきた。ここへきて外国人対象の講習を、行なわなければならない…という案もある(伊勢ノ海生活指導部長)
 まず、親方の勉強会をもってはどうか(横綱審議会 石橋義夫委員)。石橋委員といえば、過去に横審の会長も務められた方。もう8年も横審の委員をしている…私に言わせると良識派。その石橋さんが、今頃こんなことを言い出すんだから、「親方ガタガタ」ということがよくわかります。
 外国人力士の問題は、相撲教習所での外国人への指導が足りないのではないのです。各部屋に任されている外国人の指導ができていないのが問題。誰がその指導をするのですか?親方ですよ。朝青龍、若ノ鵬、白露山、露鵬、皆親方に問題があるのです。親方が玉石混淆。「親方の勉強会」では、現状が少しも変わりません。何を今更です。
 私は、阿佐ヶ谷に相撲部屋ができたあたりで、「大丈夫かなあ?」と思っていました。あのあたりから大相撲界が狂いはじめました。そして、親方がマンションから、部屋へ通勤する!関取も部屋を出てマンションに住み始めた。「エ、エーッ!サラリーマン親方、サラリーマン力士?!」と驚きましたよ。

「ちゃんこはどうした!」
 通勤ですから、結局、「ちゃんこ」は、「ちゃん」が抜けて、ただの「こ」になってしまっているのです。今の問題は、ちゃんこを食べないから起こっていると言い換えても良いのです。親方の学習会の問題じゃないのです。学習会を開いたところで、奥さんを連れて部屋に住み込む親方が出てきますか?ゼロです。零です。ナッシングです。しつこいですね、おのれはルー大柴か!
 親方の奥さんは、その昔は、「おかみ(女将)さん」と呼ばれて、部屋の切り盛り一切をしていました。今は…女将さんが週刊誌のゴシップ記事ネタですから。
 解雇された若ノ鵬もマンション住まいでした。20歳のガキが!規則違反のマンション住まいだった。自由に、夜の東京を飲み歩き。大麻の売人とも接触し放題。稽古には、遅れて御出勤。「ちゃんこ」など食べない。体の悪い間垣親方が指導できなかった?その通りです。守らせられない規則ならないのと同じ。しかし、体が悪くなくても指導できない親方もいる。露鵬は、北の湖部屋。協会のトップである北の湖理事長も指導できなかったのです。

 力士を辞めさせるのに、「解雇」という言葉は似合わないと思います。会社員だから解雇で正しいのでしょうけど、「離縁」「絶縁」「勘当」などのほうが相撲界らしくていいと思います。「ちゃんこ」なのですから、親子の縁を切るのです。
 大相撲は、奉納相撲(日本古来)が、その起こり。江戸時代から続く職業的な力士たちによって行われる神事や武道です。
 四股を踏むことは、その土地に五穀豊穣や無病息災をもたらす。力士に抱かれた赤ちゃんは、「健やかに育つ」。まさに神事。横綱は、しめなわ(注連縄、七五三縄)ですよ、神事だから。結びの一番の後の、「弓取り式」はお神楽です。「神様」日本人が一番大切にしなければならないものです。

 では、神が抜け、武士道が地に堕ちた大相撲の現状をどうする?
 力士規定はあるが、「生活や倫理に関するもの」は、ない。まず、これを整備する。そして力士に厳守させる。そこで親方に頑張ってもらわなければならない。「ダメ!絶対ダメ!嫌なら北オセチアへ帰れ!」これはやっていただかなければ大相撲は破滅へ急坂を転げます。封建的だぁ?大相撲が封建的でなくてどうするの?封建的社会だと言われて、「民主的にしよう」なんてことになったので、現状があるんでしょ!「親方には、絶対服従。現代で最も封建的な社会」これに戻せばいいのです。
 ちゃんこはどうなったんだって?弟子が師匠に服従することができるようになったら、「ちゃんこを食べながら、心の指導をするんです」玉石混淆と言ったはずなのに、「石」の親方に心の指導ができるのか?できます。話をすれば良いのです。「心の指導」と聞くと難しそうですが、話をして、「ああっ!親方がここまで馬鹿になれるのか!」というところを見せると良いのです。心の指導は、聞き手の心を揺さぶれば成功。もちろん、「お勉強くさいお話」も良いです。

 どんな規則でがんじがらめに縛るか?例えば・・・
  力士は、常に「神職」であり「武士」である。よって、次のことを命にかえ ても守る(←これが前文)。
1 年長者には、絶対服従する
2 稽古の後は、「ちゃんこ」を食べる
3 時間を厳守する 遅刻は、別に定める規定により処罰される
2 門限は、午後11時とする。
3 場所中の夜間外出は禁止
4 刑事事件は、理由の如何を問わず勘当 …以下続く…
 上記のように事細かに、規則を作り、親方の使命として徹底的に守らせる。
 「このような決まりを作ったとしたら、相撲に入る人がいなくなる」という声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。力士の報酬知ってますか!十両でも月額にすると、130万円ぐらいいただけるのですよ。下記の年俸一覧を見てください。
 <力士の年額報酬 懸賞金は別>
  横綱 4,251.0万円
  大関 3,523.0万円
  三役 2,512.5万円
  平幕 1,938.6万円
  十両 1,542.1万円
 今の時代に、これだけの報酬をいただけるのです。規則に縛られたくない人は、とっとと離縁して何処へでも行けばよい。希望者がいなくなることはありません。

 規則に縛られたくない横綱がいるんですよ。横綱朝青龍が、写真集「横綱 朝青龍」を出版したんです。凄い売れ行きで、1万部の増刷が決定し、朝青龍が大喜びだそう…。写真集なのに、文章があり…その中に…
 『…俺は品格を持った機械じゃないから。人間なんだから、言いたいこと、思ったことは言えるべきなんじゃないのか。違いますか?』
 こう書いています。これに対して、私は次のように答えます…
 『違います。あなたは、力士です。言いたいこと、思ったことを言いたいのなら、普通の人間に戻ってから言いなさい。力士は、(何度も言うけど)「神職」であり「武士」です。言いたいこと、思ったことを言ってはいけません』