アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ウジ虫の魂ハエまで

2008年09月24日 | Weblog
  ウジ虫の魂ハエまで

 全国ニュースになった教職員の不祥事、最新版・・・ 
1 川に有害物流し教頭ら書類送検
2 「記憶力悪い子は体で」適性欠く教諭分限免職
3 全裸で歩行、下半身露出 関東一高教諭逮捕
4 駐車場で7回排便した高校教諭を懲戒
5 ホッキ貝を密漁、露天商と身分を偽った教頭を逮捕
6 ゴルフの後飲酒し、スピード違反で捕まった校長先生(ワオ!)
 スピード違反とか、わいせつとかは、教職員の不祥事の全国ニュースにはならなくなってしまいました。都道府県のローカルなニュースでは相変わらず賑々しく報道されていますが。

 中国、韓国では「学校の先生」の尊敬度は、それはそれは大変なものです。アメリカの場合でも、「権威者」です。なぜアメリカの場合に、「でも」を付けたかというと、アメリカの義務教育の先生は、長期休業中は給料が出ません。放課後、アルバイトをしている人が多いです。娘の学校の先生が、隣町のモールでアイスクリームを売っているのを見たとき、びっくりしました。本人は、「あら!」という程度。そんな感じなので、「でも」を付けました。タイでは、「先生の日」が年に二度あります。「先生の花」まであります(「還暦パパタイへ行く」を御参照ください)。

 少なくても、日本以外の国で、学校の先生が、駐車場で排便したり、露天商と名乗ったり、飲酒してスピード違反したりはしないってことですね。

 この教職員の実態、どうします?私は、解決案をもっています。不祥事教職員については、「片っ端から、免職とする」これしかないと思います。「三つ児の魂百まで」です。教職員を「変える」なんてできません。よしんばできるとしても、それまで待っていられません。その間、高給を払い続けなければなりませんし…何よりも児童生徒に申し訳が立たない。「我慢して犠牲になってね」とは言えません。取り返しのつかない時間ですから。
 免職は、「あのようなことをすればクビになるんだな」という、見せしめにもなります。不祥事抑止策としても大変有効です。

 私は、実に素晴らしい実験を見ています。久我隆一先輩(現職は、日大心理学科教授、 生理心理学 )の実験でした。
 条件を全く同じにして、ウジ虫を歩かせたのです。軌跡を鉛筆で追っていきます。数百のウジ虫の軌跡を記録。ウジ虫には番号を付けて、厳重に管理して飼って、ハエにします。ハエになったら、羽を切って、ウジ虫時代と同じ条件で歩かせたのです。ほぼ100%のハエが、ウジ虫時代と同じ軌跡を描いて歩きました。そういう結果を、予想というか、期待というか…しましたが、まさかそれほどうまくいくとは思っていなかっただけに感動しました。

 「ウジ虫の魂ハエまで」というわけです。不祥事教職員は、「もうしません。絶対しません。お許しください」と、言うでしょう。しかし、保証します。ほとぼりがさめた頃、必ず同じ不祥事を繰り返します。ウジ虫と同じですから。最終的な犠牲者は、「子ども」です!感情論では片付けられません。

 ある県の話ですが(都道府も県として記述します)…
 ある年度、教職員不足で、受験者の全てを合格させました。1年経たないうちに、それら新採用教員の不祥事が起こり始めました。玉石混交…だったのです。「玉」は、もちろん立派だったが、「石」の教員は、児童生徒より低レベル。それでも、簡単にクビにできない。能力のない人にかぎって、団体の庇護を受けようとする。「組合の言うことはききます。校長の言うことはききません」こう言ってのけた、肥えた女子教員もいたそうです。この教員、実にいやらしいことをしでかしたのですが、民事(?)なので大問題にもならず…。当該校長は、「教員以前、人間以前の問題。教員にしてはならない生き物が教員になってしまった。どうか、犬に食われますように」と、願ったそうです。犬も食わないかもしれませんが。でも、まだマシで、普通に社会生活ができない教員も。この教員を退職させるのに、10年もかかったそうです。その10年間、高給を払い続けていたのです。我々の税金で。
 そんなわけで、「矯正」も「改善」もありえませんから、「不祥事教職員は、即免職」ということでよろしくお願いします。

 「そんなにどんどんクビにして、代替えのアテはあるのか?」このような愚問はないとは思いますが。(なぜ愚問か?不祥事教職員の側に立った質問だから)
 「代替えはいますよ。います!たくさんいます」
 しかも優秀で、やる気満々。「採用試験」で、落とされただけで…す。「教壇に立ちたい」この強い願いで、落とされても落とされても挑戦を続ける若者がかなりの人数おります。その中に、もちろん「石」もあるでしょうが、たくさんの「玉」もあるのです。大分県では、200万円出せば、採用試験合格。力はあっても、200万円出さなければ、不合格。このような例は、現在はないと信じたいですが、一昔前は、普通にあったでしょう。金の力を借りずに、ひたすら頑張っている若者が正当に評価されなければなりません。

 教員採用試験、地方の倍率が大変な高さです。俄には、信じられない人がいるだろうなと思うほどです。
 学力トップを誇る秋田県の教員採用試験倍率は・・・
 小学校教諭→20年度50.9倍、21年度26.2倍。
 中学校は、教科により倍率が違いますが、トータルで倍率を見ますと→20年度51.0倍、21年度33.5倍です。
 21年度は、団塊世代教員の大量退職で、門が広くなりました。しかし、26.2倍とか33.5倍って…大変な倍率です。地方は、軒並みこのような数字になっています。自分の子の教員採用試験合格のために、定期預金を解約して、200万円の贈賄をする…決して高くないということですね。
 と、いうわけで、教職員の補充は十分できます。心おきなく、不祥事を起こす輩は追放してください。