アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「お煎餅(おせんべい)」は「汚染米(おせんべい)」だった

2008年09月19日 | Weblog
   「お煎餅(おせんべい)」は「汚染米(おせんべい)」だった

 「まだまだ出るぞ」国民の期待に見事に応えてくれるものです。食品偽装事件ですよ。汚染米(事故米)を普通の米として売っていた!内臓に血をまぜて、「牛の挽肉」として売っていた事件が、かわいらしいく見えてしまいます。客の食い残しを別の客へ出した料亭なんて、事件になるべきものじゃなかったですね。もう廃業しちゃったけど。
 汚染米(事故米)問題は、食品事件の史上ナンバーワンです。

 悲しいのは、発表された、「汚染米の購入業者一覧」にある名前…
 老人ホーム、ケアセンター、病院、保育園、学校、製菓業、医薬食品業、アサヒビールなどの酒造業、外食産業・・・。
 「老人、病人、子ども」…もっとも、守られるべき人々が、もっとも集中的に汚染米を食べさせられていたのです。
 京都の中学校では栄養士さんが、「○日の給食は、お赤飯です。日本のもち米の味をかみしめてください」と、いうポスターを作ってPRし、生徒に食べさせていました。これってあんまりですよ。「裸の王様」とか「ピエロ」とかではないです。全く形容しがたい。
 
 かみしめた日本のもち米の味…外国産で『殺虫剤メタミドホス、カビ毒アフラトキシン、殺虫剤アセタミプリド』の味なのですから。

 知らずに購入し、らくがん(落雁)を作って販売していた業者は、「私は、最上級の素材で、最上級のらくがんを作ってきました。袋に『マル特』の文字が印刷してありました。当然『特上米』の意味と解釈しました。価格も高かったから、なんの疑いもなく買いました・・・。」 
 国産でもないのに、「国産」になり、非食用が食用になり、特上の和菓子の原料に大出世!
 そして、購入業者の自殺。もうすでに何度同じことを訴えたか、「食品は聖域」でなければなりません。

 犯人捜し…三笠フーズほか数社の、国から事故米を購入し、偽装して転売した業者が主犯です。これについては、国民の皆様の誰しも異議ないことだと思います。共犯がおります。農水省というか国です。
 三笠フーズの社員が語っていました。
 「(農業事務所が)査察へ来る予定の日の、我が社の都合を問い合わせてくる。こちらの都合が通って、査察に来る期間が知らさせる。隠蔽準備は十分できました。査察官の目の前で粉砕します(事故米は粉砕するのが規則)。査察官は、数分見たら帰りますから、帰った後、見えるところに積んでおいた事故米を、食用米倉庫へ移し、普通米の陰に隠します。我が社の方がうわて。誰にも見破られるわけないですよ」
 大量のため、一度の粉砕には数日かかる。査察官は、数分だけ見て帰ってしまう。全量粉砕を確認しておけば、食用米として流通することはなかったのです。
 なぜ、「抜き打ち検査」にしなかったかの質問に対して農水省は、「業者は、いつも粉砕しているわけではないのです。検査に行っても、粉砕業務をしていなければ無駄足になるから、先方の都合を確認して行くようにしていました」

 還暦パパの、げすのかんぐり(下種の勘繰り)ですが、複雑に入り込んだ仲介業者や一部の購入者は、「汚染米と知って買っていた」のではないかと…。前出のらくがん製菓は、高い価格で買わされているので別として、ほかの購入者たちは、「通常の流通価格より格安だった」という。「なぜ、安いのか?」と、疑問を持たないほうがおかしい。
 今だから言うわけではないが、私は、売り手の「安いよ、安いよ!」が気に入らない。「オイ!貧乏人!安い物しか買えないだろう。これ安いんだから買えよ。こんな安物も買えないのかコラ!」と、言われているようで・・・。そして、「安いよ」の裏の声が、「倍の値段ふっかけても、安いよと言えば買うだろう。バカども!」のように思えるのです。「安い=悪い」です。もし、「安い=良い」ならその理由をはっきりさせていただき納得して買う。これが大切。しかし…。「高い=悪い」…裏をかいた業者もいるのです。「1,000円で売っても利益があるけど、その価格ならぜんぜん売れない。10,000円にすると売れる」と、シルエットでTV出演していた宝飾業者が、話しておりました。本当の話だと思います。
 スーパーの、100円均一コーナーで売られていたチョコレート。コンビニで、95円で売っていました。「均一コーナー=良い物が安い」と思いますよ。95円でも利益がある商品を、均一コーナーに並べるために、5円値上げしてしまう。きっとお買い得だろうと、食べたくもないのに、100円のチョコを買った私はどーすりゃーいいんだ!5円返せ。…話が逸れてしまった。

どうしてこのような事件が起こるか?「武士道精神が廃れている」からです。
 鈴木恒夫文部科学大臣は…誰だそれってか?知名度低いけど、現在の文部科学大臣ですよ。その鈴木文科大臣、言ってくれました!「白露山、露鵬は、恥を知れ!」と。素晴らしい大臣ですよ。「菊と刀」にあるように、日本の文化は、「恥の文化」です。武士道精神です。私は、日本人として「恥の文化」に誇りを持っています。そして、汚染米犯人は、金もうけのためなら何でもする。人が病気になってもそんなの関係ねー。「恥を知らない」ほか、「品」のかけらも持ち合わせていない。食品偽装の犯人たちは皆共通していますね。

 では、どうして、「恥」も「品」もない人間ができあがったか。
 教育です。第二次世界大戦前には「修身」が筆頭教科に位置付けられていました。敗戦後、GHQ は、国史、地理、修身を、軍国主義教育とし、停止させたのです。5年間の空白の後、修身は道徳と名を変えて復活しました(本当は、「修身=道徳」ではないのですが、説明すると長くなりつまらないので、イコールにしておきました。この軽さがいいですねー)。食品偽装の犯人たちは皆この「修身、道徳を学ばなかった人たちです」。

 「犯人の中には若手だっているぞ」そうです。道徳を学んだはずの人にも、恥知らず、下品な人がおります。1950年から道徳教育が始まったのですが、まともに取り組まない教員がいたのです。理由は、「軍国主義教育時代の修身と同じ物だ」「価値の押しつけは良くない」
 どんな理由をつけても、私に言わせると「教える力がないから屁理屈をつけて逃げているだけ」ですけどね。そんな様子だから、道徳教育の成果など上がるはずもない。全教育活動における道徳教育では、さっぱりダメダということになり、「道徳」という時間を設けて、「道徳の授業」をすることとなった。これも、能力のない教員は、理由をつけて反対。「道徳」のコマは「学級レクリエーション大会」とする教員も出現。「道徳の時間は、夏はソフトボール、冬はドッジボールとします」と、豪語(?)する教員も。これじゃあ「恥」も「品」もヘッタクレもあったもんじゃない。指導者に、「恥」も「品」もないんだから。

 教育がこんなですから、食品偽装はまだまだ続きます。少しでも減らすために、次のことをお願いしたいです。
1 犯人の周辺にいる、武士道精神を持ち合わせている人が、勇気を出して犯人を告発する。
2 安い物は、なぜ安いかを確認する。このとき、騙されないように。
3 国は、検査には万全をつくす。老人、病人、子どもにかぎらず、全国民の食の安全保障をする。
4 家庭は、子どもに、「武士道精神」を教える。
5 学校は、道徳の時間の「道徳」において、子どもの心の琴線をジャランジャラン掻き鳴らす授業を展開する。

 「キヌサヤ」農家が言ってました。「私たちは、このキヌサヤ絶対食べません。農薬の漬け物みたいなものですから」キヌサヤは病害虫に弱いので、市場に出せる(ムシが食っていない)物を作るには、薬漬けにしなければならないのです。
 三笠フーズはじめ、偽装転売関係者にお願いします。『殺虫剤メタミドホス、カビ毒アフラトキシン、殺虫剤アセタミプリド』を食べてください。