アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ど根性桜…植物も虫も、ど根性で生きる

2009年05月11日 | Weblog
「ど根性野菜」毎年のように話題になります。野菜が、「突発的かつ非人為的」に道路の舗装脇やコンクリートなどの僅かな隙間から自然に生えている現象の通称。

 ど根性スイカ(京都府八幡市)、ど根性大根(兵庫県相生市)など、全国区となったど根性野菜のほか、無名ながらど根性を見せた野菜はたくさんあります。ど根性ナス、ど根性ミカンも紹介されていました。
 枯れ葉を突き破って芽を出す、キトピロでも感心するのに、野菜が、アスファルトやコンクリートを突き破って芽を出し花を咲かせ実をつける。感心を通り越して「感動」です。
 キトピロって何だって?ギョウジャニンニク、アイヌネギ、ヒトビロ、ヤマニンニクなどの呼び名もある、「山菜の王様」です。私は、61年間生きてきたという素晴らしいキャリア(?)から、「キトピロほど旨い山菜はない」と、断言できます。

 日テレニュースで、「ど根性桜」が放映されました。コンクリートを突き破って、桜が芽を出し、大変な苦労(?)の結果花を咲かせたというのです。野次馬としては、見に行かなければなりません。何しろ、最近は、野次馬最前線の私の座を脅かそうとする不逞の輩が出てきておりまして、ウカウカ出来ません。釧路川で暮らしている野生のラッコ、「くーちゃん」が大人気です。カナダから、釧路までくーちゃんを見に来た人がテレビに出ておりまして…国際的野次馬まで出現です。

 日テレニュースの映像を頼りに、「空知川(そらちがわ)」へ。護岸コンクリートを突き破っている桜を探しました。見つけられない?およそ7~8人に、「テレビニュースになっていたど根性桜はどこですか?」と尋ねたが、正確な場所を知っている人はいなかった。テレビの全国ニュースで放送されたのに、地元の人があまりよく知らない。「ああ、テレビで見ましたよー。えっとー、多分、あのあたり」…つまり、関心が薄い。
 90分探し回って、ついに発見!確かに、コンクリートを突き破った格好(実際は、数mmの隙間から出ていた)。洪水、積雪、強風などに耐えてきただけあって、「盆栽」のような体形。身長は、50cm、コンクリートを破った部分は、「3~4mm×40mm」だが、その上は、直径60mmほど。発見した喜びはひとしおでしたが、「ど根性桜を見たからなんなんだ!」と…瞬時、自分の行動に疑問を持ってしまいました。

 ど根性桜の親分は、盛岡地方裁判所の構内にある石割桜(天然記念物)でしょう。 巨大な花崗岩の割れ目に生えている桜で、直径約1.35m。樹齢は、360年を越えるといわれる。何度か見させていただきましたが、素晴らしいです。花崗岩には栄養などない。根を伸ばして、僅かな土から栄養補給して巨木になった!「生きる勇気」というものを与えられます。

 我が家の車庫から、チューリップが芽を出しました。どうやって車庫へ入り、タイヤに踏まれない所に陣取って生き延びようとする。根性もあるがクレバーなチューリップです。我が家の「ど根性スズメ」は、今年も換気扇に巣作りです。我が家の「ど根性蜘蛛」は、ここ数年住み着いており、車内に巣を張る。獲物いないべっつうの!