アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

裏目を怖れて自粛か、怖れずに行動か

2009年05月18日 | Weblog
 「良かれ」と、考えて行ったことが、逆効果になってしまう。そんなとき、「何もしないのが得策なのか」「結果はどうあれ、行動することに意義があるのか」…考えさせられるものです。

 昨秋、新潟県小千谷市のお寺が火事になりました。出火の原因は…スズメバチがお寺の押し入れに巣を作った…副住職さんが、これを焼き払おうと考えた。竹の棒の先に火を付け、巣に近づけたところ、スズメバチの逆襲に遭った。そのまま、逃げると良かった(逃げても追われますが)のに、なんと火の付いた棒をその場に投げ捨てて逃げた!火が寺に燃え移り、全焼。これなど、良かれと思ってしたことが裏目に出た典型。

 このほど、真っ昼間に、静岡県裾野市の男性の額を散弾がかすめた。地元猟友会が猟銃を使ってサルの駆除をしていた。その流れ弾と見られている。サルの駆除が危うく人の駆除になるところ。

 保育所で0歳児の担任だった50歳代の女性。責任感が洋服を着て歩いているような性格。0歳児の担任は、おんぶしたり、抱っこしたり、その両方をしたり、さらに片方の足で、ゆりかごを揺らす…つまり、一度に、3人の乳児のめんどうをみることも。頑張りすぎた。3か月で、膝が痛くなった。半年後には、膝に水が溜まった。それでも頑張り、通院しながらも1年間仕事を全うし退職した。現在、注射(コンドロイチン)とリハビリ(マッサージ)で、回復に努めているが年齢が年齢だけに回復は遅々としている。人の役に立とう、職務を全うしようという行動で自分の体を故障させてしまった。

 4月25日、楽天が4-0でソフトバンクをリードしていた。8回、先発岩隈が自ら降板を申し出た(8回97球)。リリーフ陣が踏ん張れず、4-5Xのサヨナラ負け。
 試合後、野村監督は、「岩隈は甘すぎる。投手は闘争心が第一条件」「エースがあれじゃ困るよ」
 さて、田中奨大投手、「自ら降板すると、監督に叱られるんだなあ。体調に不具合を感じても、投げ通さなければならないんだ」と、考えた。
 4月29日の日ハム戦に、田中が先発した。この試合、「完封」で、野村監督に、1,500勝をプレゼントした。しかし、翌日、肩の張りを訴えて、登録抹消に。

 「良かれ」と、思っての行為が裏目に出た例を並べました。人のことを言っていられませんで…このたびは、私が何をしでかしたか…まあ、大したことはないのですが…
 俄農民としては、酸性土壌を改良したい。そのためには、「苦土石灰(くどせっかい)だ!」20kgの苦土石灰を買ってきた。取り扱い説明など、読むはずがない。一面白くなるほど気前よく撒いた!と、と、ところが「マンガン、鉄などの、微量要素の欠乏症が発生するので用法用量を守れ」だって!用量の3~4倍は撒いたなあ…。
 「目に入ると、視力障害を起こす。吸い込んではならない。素手で触るな…」なども書いてあった。ありゃー!なんの防護対策もなしでした。中和剤って、正義の味方のようなイメージがあるのです。苦土石灰、なかなか大変なものでした。撒いた後、体調不良で2時間ほど寝ました。酸性土壌を、中和しようなどと浅知恵で考え行動した結果、負の要素がモグラ叩きのモグラのように出てきました。何もしなければ良かったか?行動したから、反省が出てきたのか。

 田中は、復帰後勝ち星を挙げたし、岩隈も初の完投勝利。保育士さんもこれからは無理しないでしょう。裏目には出たが、反省が糧になるケースでしょう。

 反省しても糧にならないケースは・・・スズメバチ駆除の副住職…今はどうしているでしょうか?職探しかなあ?そもそもスズメバチの巣には、「見張り」がいるということすら知らずに火を…。深夜なら、さすがのスズメバチも寝ているだろうと巣の撤去に近づいて刺された人もおります。24時間見張りがいます。副住職タイプは何もしないのが一番。
 エゾ鹿猟で北海道の日高へ行き、競走馬(サラブレット)を撃ち殺した人がおりました。「馬鹿」という言葉はここから来た?サルの駆除の猟友会は、反省してもまた事故を起こしそう。サルと人を間違えないでよ!