アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

郵便局で詐欺未遂

2010年04月11日 | Weblog
「悪気など一切なかった」と、言ったところで信じていただけないのであろうが…。
 年末に知り合った宮崎のA氏から、松が明けたころ年賀状をいただいた。「まあ、御丁寧なことだこと」と、思いながら、お返事を書いた…。
 お年玉年賀葉書きの当選番号が発表になり、我が家へ来た年賀状のうち5枚が、「切手シート(50円切手と、80円切手がついて1シート)」に当選。A氏からのものも含まれていた。郵便局へ交換に行った。

 と、ところが…A氏からの年賀状を返されてしまった…。
 「これは、昨年の年賀葉書きです」郵便局の窓口の女性(40歳前後)は、営業用の口調でしたが、表情に陰が…。その陰は、「このオヤジ、去年の年賀状の番号で今年の当選番号と同じものがあったので、紛れこませて切手シートを詐取しようとしやがったな。そこまでやるのかこのオヤジ。警察に通報してやろうか!」と、語っていた。

 あわてたのは私です。このままだと、「切手シート詐欺未遂オヤジ」のレッテルを貼られてしまう。なんとかこの場を取り繕わなければならない。
 とっさに、「こ、こ、ここを見てください。消印が「10.1.11.12-18」と、なっているでしょう。今年きたものなのですから!」

 窓口女は、シラーッと…反応が薄い。
 まずい!このままでは、まだまずい…。「(A氏の家族写真が載っている裏面を見せた)こ、こ、ここを見てください。2010と書いているでしょう!今年きたものなんです。去年の年賀葉書きであることに(私が)気づかなかったのです…」懇願するように言い訳した。

 「何事が起こったのか」と、暇そうな上司らしき男が近づいてきた。大事になってきた…。窓口女は、無言で、切手シートを数えていた。たった4枚なんだけど…。
 そのまま、切手シートを受け取って帰ってきたのですが…私の切手シート詐欺未遂については、疑いが晴れたのであろうか…。

 A氏には悪意のかけらもなかったでしょう。おそらく、「暮れにお世話になったあの人へ、年賀状を出そう。今年の年賀状はもうない?それじゃあ去年のが残っているからそれに印刷して出そう」そんな状況だったのでしょう。まさかその去年の年賀状の番号が今年の切手シートの当選番号になるなど、夢にも思っていなかった。
 人生はチョコレートの箱…いつ、どこで、どうなるか分からない?
 日本人ではかなり品行方正の私が、詐欺未遂犯になるところだったのですから。しかも、切手シート1枚…金額にして130円。