上野駅からほど近いところに、ホームレスの皆様用に朝食を提供するところがある。ホームレスの皆様がそこに並んで、朝食をもらっている。味噌汁らしきものがビニール袋に入っている。透明のビニール袋に入った味噌汁は、何か別のもののような感じ…。メニューに興味があったので、「ここに並ぶと私にもいただけるのかなあ」と、思いました。しかし、それでは野次馬にもほどがある…あきらめました。
北国在住なので、上京の玄関は「ああ上野駅」。45年前の上野駅は…「ルンペン」と呼ばれる人たちが…つまり…「ホームレス」がおりました。せいぜい10人ぐらいだったと思いますが、45年間で600人にふくれあがっていたとは!
(「ルンペン」は、マルクスが使った、「ルンペンプロレタリアート」からきたもの。労働意欲を失った、「浮浪者」「極貧層」を指すこの言葉が日本に来て「ルンペン」となった。この「ルンペン」「乞食」「浮浪者」「宿無し」が、差別用語とされるようになった。そんなこんなで、「ホームレス」と呼ぶのがが定着。ホームレスは、そのまんま「宿無し」のこと。カタカナにすると差別用語ではなくなるってことでしょうかねえ?同じだと思うのですが)
東京23区のホームレスは、平成11年度には、5,800人おられたという。平成20年の調査では、約2,650人。減っています。理由は、東京都の、自立支援システム、生活保護の適用、地域生活移行支援事業の効果ですね。つまり、福祉・就労・住宅・保健・医療などの分野にわたって総合的に取り組むことによりホームレスは減るということ。
私が、唯一所属している団体があります。この団体、思想穏健。宗教色もなし。むしろ浮世離れしています。活動内容は…お花見、歌舞伎見物、音楽会(これが多い)、ゴルフコンペ、紅葉狩り…まあ、仲良し団体でしょうか。
「ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー作家のジェームズ・ブラッドリー氏が、新著について講演します。用語は英語ですが同時通訳がつきます」…このような、御案内も来る。
「オークションをします。会場は○菱商事(日本を代表する商社)会議室」こういう連絡も。
…このようなラベルもレベルも違う団体に、なぜ私のような者(地位も、名誉も、お金も、美貌もない)が、所属しているか?入会は無審査。会費は不要。永久会員。そのため退会の理由がないので、この23年間所属しっぱなし。
この団体が、「浅草橋のセカンドハーベスト・ジャパンの倉庫で御飯を炊いて、浅漬けを漬けるからオマエも来い」と…。
「セカンドハーベストジャパンってなんだ?」って?知っている人には釈迦に説法。大変失礼な話ですが、知らない人は、「へーッ!?」なのですが・・・
食品会社などから提供を受けた食品を、生活困窮者(早い話がホームレスの皆様)に供給する活動などを目的とした特定非営利活動法人(NPO)です。
食品メーカーや外食産業などでは、品質には問題がないものの、包装不備などで市場での流通が困難になり、商品価値を失った食品が発生します。農家が、味も鮮度も問題ない曲がったキュウリを市場に出せない…アレと同じ。
セカンドハーベスト・ジャパンは、従来は廃棄されていたこうした食品の提供を(原則として無償で)受け、フードバンク活動を中心に行っている。
提供する企業にとっては、廃棄に掛かる金銭的な費用を抑制できるだけでなく、食品廃棄物の発生を抑え、福祉活動に貢献しているという面で企業価値の向上につながっている。
企業にとってはありがたい。セカンドハーベスト・ジャパンもありがたい。ホームレスもありがたい。…絵に描いたように、みんながありがたい。
ありがたいのはいいのだが、「ホームレスに食事を提供するのが、良いことなのか?」 (続きは明日にします。長くなりそうなので)
北国在住なので、上京の玄関は「ああ上野駅」。45年前の上野駅は…「ルンペン」と呼ばれる人たちが…つまり…「ホームレス」がおりました。せいぜい10人ぐらいだったと思いますが、45年間で600人にふくれあがっていたとは!
(「ルンペン」は、マルクスが使った、「ルンペンプロレタリアート」からきたもの。労働意欲を失った、「浮浪者」「極貧層」を指すこの言葉が日本に来て「ルンペン」となった。この「ルンペン」「乞食」「浮浪者」「宿無し」が、差別用語とされるようになった。そんなこんなで、「ホームレス」と呼ぶのがが定着。ホームレスは、そのまんま「宿無し」のこと。カタカナにすると差別用語ではなくなるってことでしょうかねえ?同じだと思うのですが)
東京23区のホームレスは、平成11年度には、5,800人おられたという。平成20年の調査では、約2,650人。減っています。理由は、東京都の、自立支援システム、生活保護の適用、地域生活移行支援事業の効果ですね。つまり、福祉・就労・住宅・保健・医療などの分野にわたって総合的に取り組むことによりホームレスは減るということ。
私が、唯一所属している団体があります。この団体、思想穏健。宗教色もなし。むしろ浮世離れしています。活動内容は…お花見、歌舞伎見物、音楽会(これが多い)、ゴルフコンペ、紅葉狩り…まあ、仲良し団体でしょうか。
「ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー作家のジェームズ・ブラッドリー氏が、新著について講演します。用語は英語ですが同時通訳がつきます」…このような、御案内も来る。
「オークションをします。会場は○菱商事(日本を代表する商社)会議室」こういう連絡も。
…このようなラベルもレベルも違う団体に、なぜ私のような者(地位も、名誉も、お金も、美貌もない)が、所属しているか?入会は無審査。会費は不要。永久会員。そのため退会の理由がないので、この23年間所属しっぱなし。
この団体が、「浅草橋のセカンドハーベスト・ジャパンの倉庫で御飯を炊いて、浅漬けを漬けるからオマエも来い」と…。
「セカンドハーベストジャパンってなんだ?」って?知っている人には釈迦に説法。大変失礼な話ですが、知らない人は、「へーッ!?」なのですが・・・
食品会社などから提供を受けた食品を、生活困窮者(早い話がホームレスの皆様)に供給する活動などを目的とした特定非営利活動法人(NPO)です。
食品メーカーや外食産業などでは、品質には問題がないものの、包装不備などで市場での流通が困難になり、商品価値を失った食品が発生します。農家が、味も鮮度も問題ない曲がったキュウリを市場に出せない…アレと同じ。
セカンドハーベスト・ジャパンは、従来は廃棄されていたこうした食品の提供を(原則として無償で)受け、フードバンク活動を中心に行っている。
提供する企業にとっては、廃棄に掛かる金銭的な費用を抑制できるだけでなく、食品廃棄物の発生を抑え、福祉活動に貢献しているという面で企業価値の向上につながっている。
企業にとってはありがたい。セカンドハーベスト・ジャパンもありがたい。ホームレスもありがたい。…絵に描いたように、みんながありがたい。
ありがたいのはいいのだが、「ホームレスに食事を提供するのが、良いことなのか?」 (続きは明日にします。長くなりそうなので)