アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

75歳の親切老人を責めないでよ…

2010年04月05日 | Weblog
 参院本会議の採決…投票ボタンを押す方式…
 隣の席の青木の幹雄ちゃんが、トイレへ行ったのかな?じゃあ、代わりに投票ボタンを押してあげよう。あれあれ、青木の幹雄ちゃんトイレが長いんだもの、10回も投票ボタンを押しちゃったよー。

 たった、これだけのこと…しかも親切に根付いた行為。人のために、自分のエネルギーを使う、ボランティア精神の発露です。そ、それなのに、親切な若林正俊さんがみんなに責められて議員辞職しなければならなかった。

 参議院規則第135条「表決の際に、現に議場にいない議員は、表決に加わることができない」・・・そんな固いこと言わないでよー。(規則では、「票決」ではなく「表決」が使われている)
 若林さんといえば、自民党の首相指名選挙のときに一旦(つまり代理のかたちで)みんなで投票したあの人。あと、臨時で農相に就くことなんと3回!
 つまり、代理とか代行とか…「リリーフ」ですね。これを得意とする人なのです(んなはずないか?)。
 そんなわけで、常にリリーフの機会をうかがっていた。そこへ、青木の幹雄ちゃんがトイレ(実際はどうして議場に居なかったかは明らかにされていない)へ行ってしまうものだから、出番到来!リリーフで、幹雄の机の投票ボタンを押してしまった…。

 与党にとっては、劣勢を建て直すタナボタのビッグチャンス!
○ (菅副総理)国会の決議が本人の意思と関係なく決まることがあれば、議院内閣制が根本から覆る。考えられないことだ。(→偉そうに!菅さんには考えられないことかもしれないが、実際にあったんだからしょうがない)
○ (鳩山首相)大変驚いている。国会でこのようなことが起きるとは、全く想像もしていなかった。(→驚いたとか想像できないとか…わたしゃあ、6億円をポンと支払う方が驚くけどね)
○ (社民党党首の福島のばっちゃん)両氏(若林、青木)が経過も含めて説明すべきだ。(→「…べきだ」が多いよ。大臣になったら急に穏和になってしまって。困った人だ)
○ (与党の誰か)国会の規律を低下させている。議会史上の汚点。(→そんなたいそうなもんじゃなかっぺ!議会史上だなんて…)
○ (与党の誰か)「氷山の一角」で、他の議員もやってるんじゃないのか。(→邪推はイケンゾナモシ。75歳の御老人だからやったこと。他の人がそんなことをするはずがない)

 野党の自民党までもが…
○ (みんなの党の渡辺代表)国会議員は国民の代表だ。他人の投票ボタンを押すというのは、そうしたルールを無視するもの。(→それがどうしたぁ!国民の代表が、隣席のボタンを押して何が悪い!)
○ (尾辻参院議員会長)断じて許されざる行為。(→オイオイ、鬼の首をとったのかい!許してあげてよ)
○ (大島幹事長)誠に残念だが、政治の信頼、道義感が問われている時、議員辞職は当然だ。(→元秘書が起訴されても親分が辞職しない時代だぞ。いくら、長男の参院選出馬への影響を最小限に抑えたいからといって、辞職させたのは冷たい仕打ち。これまで、さんざん若林さんを利用してきたでしょうがぁ!)

 いやはや、若様四面楚歌。ボタンを押しただけで議員辞職…
 ニューハーフショーパブでの飲食費を政治活動費に計上しても(民主5議員の団体)お咎めなし。平成の脱税王さん(6億円の贈与税を納入)も、なーんも関係ない。元秘書が起訴されても親分は関係ねえ。北教組から違法献金をうけても、オバチャンは辞めない…それなのに、ボタンを押しただけの、75歳の老人を辞職させるとは!

 あと…参議院だけの「押しボタン式投票システム」にも問題がある。「代理投票」以外にも…反対票を投ずべき議員(自民党の岸さんと伊達さん)が、賛成票を投じてしまったということも…。こちらのほうがおかしいんじゃないの?幼児じゃないんだから、賛成と反対のボタンぐらい識別しろよなあ。私が、胃バリュウム検査の時、右と左を間違えるのとちがうんだぞ!

 どうしてそれほど若林さんをかばうのかって?味方をする人がいなくて可哀想なのでさ!