アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

モンスターは、学校からスーパーへとシフトチェンジ

2010年04月28日 | Weblog
「万引きは犯罪です」という貼り紙…増えています。と、いうことは万引きが減らないということでしょう。大手コンビニでさえ、「万引きに耐えかねて閉店」というところがありました。コンビニを一軒潰すだけ万引きするってんだから…ハゲタカなってもんじゃない。「災害時に略奪がない国日本」などと外国メディアから称賛されたこともある日本…平時に略奪がある状況になってきているのか。

 万引で摘発された少年はどれくらいいるのかの目安になる数字は…
 警察庁の統計(半年間)・・・・13,726人。
 警視庁の統計(7か月間)・・・2,565人。(東京都が群を抜いて全国一)
 摘発されたのがこの数字ですから、まんまと成功したり、店側の説諭のみで帰された数は、10倍、20倍なんてもんじゃないかもしれません。
 大手書店(14社)の万引被害額は、年間約40億円(総売り上げの1.4%)だという。

 万引きされる側に新たな難敵が立ちはだかっているという。
 その昔は、子供が万引きしたら親が平謝りでした。ところが最近は、子供が万引きしたら、親が小売店に逆ギレする。「盗人猛々しい」ということわざはあるが、「盗人の親も猛々しい」という状況になってしまっている。

 …この種の例となると、真実から、創作から、誇張から、でっち上げから…面白可笑しく吹聴されるが…
 「通報されて子供がショックを受けている」(高校生の祖父)
 「なんで捕まえたんですか。万引に気づいたなら、捕まえる前に諭すべきでしょう」
 「商品を子供が盗りやすい場所に置いている。店の方が悪い」
 「代金を払えばいいんでしょう」(これは古典的な開き直りですね)

 警視庁が万引で摘発した少年対象に行った意識調査では、27%が「ゲーム感覚」。摘発されたのは、25%が「運が悪かった」…罪の意識?そんなものない。親が身請けに来てくれたら親子でのコラボレーションで、小売店を攻撃すれば良いわけで…。(コラボレーションの使い方はこれが正しい。「人と人との協働」がコラボレーション。「猫とアヒル」の場合、力を合わせてもコラボレーションではない)

 モンスター化した親は、万引き被害の小売店を攻撃するだけではありません。その勢いはスーパーマーケットにまで…

 「(買い物が)少額だから駐車が無料にならないのはおかしい」
 「同じスーパー内なのに、テナントで買ったらポイントが付かないの?」
 「自販機でレシートが出ないぞ、コラ!」(コラ!は筆者が付加)
 「店内を走る子供に注意するな。子供も客だぞ」
 「売り場と、自販機で(同じものなのに)値段が違う」
 「(生鮮品の)割引きシールをもう少し早い時間につけろ」
 「私服警備員(万引き等の見張り)を置くのをやめろ」(万引きする気なのかねえ?)
 「駐車場が満車だ。どうにかしろ」(オマエが来るなっ!)
 どれも、ありそうでなさそうで…。
 モンスターのスーパーでの暴れっぷりは、「景気が良くなると減る」ので、放置しておきましょう。放置できないのは、万引きに関わるモンスター。保護者(親たち)がこの有様だから、子も間違いなくモンスターになります。しかも、大きな罪を犯す可能性を秘めています。

 少年法に関わり、「(20歳に満たない者)の窃盗については、保護責任者も罰する。盗んだ金額の多寡にかかわらず、最低でも禁固3日とする」このように法整備する。これで、未成年の万引きは大幅に減ります。
 現在緊急を要していますから、「子供の万引きについて保護者を教育する」などと悠長なことを言っていられる場合じゃないのです。