新入生、みなさん嬉しそうで、初々しい。見ていてもワクワクします。
で、「AO入試」なる入試がある。「OA入試」という記述も見かけるが…どうやら、AOの間違い…というか、どっちでもいいみたい。「アドミッション・オフィス」も「オフィス・アドミッション」も大差ないですから。
「自己推薦入試」「公募制推薦入試」「自由選抜入試」「特別総合入試」「一芸入試」…これらも、AO入試です。スタンダードなどありませんから、大学により呼び方が違う。(一般入試の中味を、「A方式(大学独自の試験)」「C方式(センター利用)」「AC方式(併用)」…と分けている大学がある。これは、AOではない)
AO入試が取り入れられた背景にあるのは…「たった一回の学力試験の結果で合否が決まる一般入試」の改善です。その策として出願者を多面的に評価しようというもの。学力はともあれ、人物に重点を置く…。
若干、アメリカの大学入試制度(大学進学適性試験Scholastic Assessment Test通称SAT)に似てきました…若干ですよ!しつこいですが、ほんの少しです。私は、この20数年間言い続けてきていますが、「大学入試は、アメリカをマネるのがいい」。
SATは、アメリカの高校生が大学に進学する際に受験する共通テスト。「大学で学問を修める適性があるかどうかをチェックするテスト」
(ACTーThe American College Testing Programーというものもある。SATと同等…に近い存在に扱われている)
SATの試験科目は…大変複雑。…科目別テストの他、論理思考テストや論文も。ここまでは、「それがどうした?」という程度。
初めて知ったとき驚いたのは、SATは、「年間7回」実施されるということ!1回だけ受けても良いし、7回全部受けても良い。つまり、入試を7回受けられるようなもの。受験結果は、「SATのスコア」として登録される。このスコアは、「有効期限なし」(但し、5年経ってからスコアを使う場合、「学力が下がっているかも知れませんよ」という注意書きが付く)
その後どうするか?筋道だけ書くと…私が、ハーバード大学を志望するとします(ありえないだろうって?例えですから…)。ハーバード大学へ、「入れてください」と連絡する。ハーバード大学は、「(私の)SAT公式スコアレポート」を(SATを管理している部署から)取り寄せる。そのレポートを見たとたんに、「不合格!」となる場合もある(点数がハーバードに気に入られなかった場合ですね)。「スコアレポートが、ハーバードに気に入られた場合、教授やら准教授やらが面接に来てくれる。私が行くのではなく、大学側から私が希望する時間に希望する場所へ来てくれる。一度の面接で不合格になる場合ももちろんあるが。面接が二度、三度と続くと合格になる。このように志願者をよく知ることは、「良い学生」を入れることが出来るということ。ハーバードは東海岸(ボストンの隣のケンブリッジ)にあるが、大陸を横断して西海岸(カルフォルニア方面)まで面接に出かけることもある。
学生と何度も会って入学させる。本当にやる気がある学生を集めることになる。学生は、当然のことながら一生懸命勉強する。社会へ出てもすこぶる評判がいい。
さて、日本のAO入試ですが…始まって20年経った。AO入試で入学して社会人になっている人がおられるわけですが…ほんの一部だと思うのですが、企業からの評判がすこぶる悪い…。
企業から、「使えない社員」という烙印を捺される・・・AO入試で大学へ入った学生の割合が飛び抜けて高いという。こ、こういうことになってしまっている…。もちろん、AO入試で大学へ入り、社会人としてバリバリ活躍している人も多いでしょうけど。
ただ、「使えない奴が多い」…これは、正直うなずけます。大学によりけりですが…。
「AO入試は、学生を集める手段。集めりゃいいという大学」が…。このような大学の場合、高校の学業成績など度外視。面接の評価は、もちろんエクセレントでしょう。なぜなら、そのレベルの大学の受験生は・・・しっかり暗記した「自己PR」を、元気よく立て板に水のごとく話す。Q&Aも、さんざん練習し(Q&Aの練習…演劇のセリフを覚えるみたい…)、マニュアルを丸暗記しているので立て板に水なのです。ちょっと詰まってみたり、表情を曇らせてみたりも練習通り!面接員は感動して、「はい、合格~ッ!」。付け焼き刃が通用してしまう。鍛えられていない鉄は、「鋼」にはなれない。脆く崩れていくだけ。これじゃあ、社会へ出て立派に頑張れる率は低い…。
AO入試は、悪くはない。悪いのは、「学力」が足りなくても入れてしまうケースがあるということ。どうしたらいいかって?日本の大学入試方式は、アメリカをマネると良いのです。
で、「AO入試」なる入試がある。「OA入試」という記述も見かけるが…どうやら、AOの間違い…というか、どっちでもいいみたい。「アドミッション・オフィス」も「オフィス・アドミッション」も大差ないですから。
「自己推薦入試」「公募制推薦入試」「自由選抜入試」「特別総合入試」「一芸入試」…これらも、AO入試です。スタンダードなどありませんから、大学により呼び方が違う。(一般入試の中味を、「A方式(大学独自の試験)」「C方式(センター利用)」「AC方式(併用)」…と分けている大学がある。これは、AOではない)
AO入試が取り入れられた背景にあるのは…「たった一回の学力試験の結果で合否が決まる一般入試」の改善です。その策として出願者を多面的に評価しようというもの。学力はともあれ、人物に重点を置く…。
若干、アメリカの大学入試制度(大学進学適性試験Scholastic Assessment Test通称SAT)に似てきました…若干ですよ!しつこいですが、ほんの少しです。私は、この20数年間言い続けてきていますが、「大学入試は、アメリカをマネるのがいい」。
SATは、アメリカの高校生が大学に進学する際に受験する共通テスト。「大学で学問を修める適性があるかどうかをチェックするテスト」
(ACTーThe American College Testing Programーというものもある。SATと同等…に近い存在に扱われている)
SATの試験科目は…大変複雑。…科目別テストの他、論理思考テストや論文も。ここまでは、「それがどうした?」という程度。
初めて知ったとき驚いたのは、SATは、「年間7回」実施されるということ!1回だけ受けても良いし、7回全部受けても良い。つまり、入試を7回受けられるようなもの。受験結果は、「SATのスコア」として登録される。このスコアは、「有効期限なし」(但し、5年経ってからスコアを使う場合、「学力が下がっているかも知れませんよ」という注意書きが付く)
その後どうするか?筋道だけ書くと…私が、ハーバード大学を志望するとします(ありえないだろうって?例えですから…)。ハーバード大学へ、「入れてください」と連絡する。ハーバード大学は、「(私の)SAT公式スコアレポート」を(SATを管理している部署から)取り寄せる。そのレポートを見たとたんに、「不合格!」となる場合もある(点数がハーバードに気に入られなかった場合ですね)。「スコアレポートが、ハーバードに気に入られた場合、教授やら准教授やらが面接に来てくれる。私が行くのではなく、大学側から私が希望する時間に希望する場所へ来てくれる。一度の面接で不合格になる場合ももちろんあるが。面接が二度、三度と続くと合格になる。このように志願者をよく知ることは、「良い学生」を入れることが出来るということ。ハーバードは東海岸(ボストンの隣のケンブリッジ)にあるが、大陸を横断して西海岸(カルフォルニア方面)まで面接に出かけることもある。
学生と何度も会って入学させる。本当にやる気がある学生を集めることになる。学生は、当然のことながら一生懸命勉強する。社会へ出てもすこぶる評判がいい。
さて、日本のAO入試ですが…始まって20年経った。AO入試で入学して社会人になっている人がおられるわけですが…ほんの一部だと思うのですが、企業からの評判がすこぶる悪い…。
企業から、「使えない社員」という烙印を捺される・・・AO入試で大学へ入った学生の割合が飛び抜けて高いという。こ、こういうことになってしまっている…。もちろん、AO入試で大学へ入り、社会人としてバリバリ活躍している人も多いでしょうけど。
ただ、「使えない奴が多い」…これは、正直うなずけます。大学によりけりですが…。
「AO入試は、学生を集める手段。集めりゃいいという大学」が…。このような大学の場合、高校の学業成績など度外視。面接の評価は、もちろんエクセレントでしょう。なぜなら、そのレベルの大学の受験生は・・・しっかり暗記した「自己PR」を、元気よく立て板に水のごとく話す。Q&Aも、さんざん練習し(Q&Aの練習…演劇のセリフを覚えるみたい…)、マニュアルを丸暗記しているので立て板に水なのです。ちょっと詰まってみたり、表情を曇らせてみたりも練習通り!面接員は感動して、「はい、合格~ッ!」。付け焼き刃が通用してしまう。鍛えられていない鉄は、「鋼」にはなれない。脆く崩れていくだけ。これじゃあ、社会へ出て立派に頑張れる率は低い…。
AO入試は、悪くはない。悪いのは、「学力」が足りなくても入れてしまうケースがあるということ。どうしたらいいかって?日本の大学入試方式は、アメリカをマネると良いのです。