アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

日和見で食文化を変えないで…こちとらクジラとマグロは譲れない…

2010年04月09日 | Weblog
 「人間と暮らす犬や猫の数」が、「子どもの数」を超えたのだそう。「そうだろうなあ」と、うなづける。少なくても、我が家の周囲10世帯に、小中高校生はおろか40歳未満も皆無。しかし、BUT!犬は多い。猫も…冬なのに、生ゴミを出す日には律儀にパトロールしてくださる。飼い猫だと思うが…。「猫はこたつで丸くなる」という時代は終わっているらしい。人間並みの糞まで残してくださる…。

 ペット用犬猫を飼うのは、高齢者が多い…毎日新聞さんが調べた。(そんなこと調べなくても分かる)身内とだんだん疎遠になり、近所付き合いも希薄化し、老夫婦だったのが単身となり…犬か猫でも飼わなければ、寂しくてやってられない…分かります。

 問題は、犬猫の寿命。せいぜい20年。犬猫が飼い主より先に死ぬのならいいが、飼い主が先に死んでしまうケースがどんどん増えているという。孤独死の部屋の犬猫達…次の飼い主が見つかればいいが期待は出来ない。処分するしかないでしょう。

 今の日本では、「犬猫食」の習慣は、レストラン以外では、ほとんど無くなっている。しかし、終戦から10年ぐらいは、辺境地の一般家庭では食べていました。私の子供時分は、犬しか食べていませんが…近所の猫が急にいなくなりまして…どうやら、その家族が食べてしまったようでした。

 桂林の近くの市場で、大量の犬を見ました。「大量」はおかしいだろうって?血抜きして、毛を剃ってある食用の犬なので「大量」と…。買った人は、自転車の荷台にくくりつけて持ち帰っていました。猫は、市場で見たことがない(見たのかも知れないが…)。「ジャコウ猫」の料理は中国でも最高クラスとのこと。猫の首もテーブルに載せられる。しかも、わざと、歯をむきださせて(週刊朝日のグラビアを飾ったこともある)。これが文化なのだから、「気味が悪い」とかいう問題ではない。

 私は、中国の「犬肉料理」「猫料理」を支持します。中国4000年の歴史に育まれた文化だから。冬になると、蛇屋さんの前には、蛇が入った、鉄製のカゴが積まれる。三種類の毒蛇のスープが、「三蛇湯」、五種類が、「五蛇湯」…当たり前ですね。毒蛇は、興奮すると臭いを出すのが多く(全てが臭いを出すのかも知れませんが、自信がないので多くと書きました)、蛇屋さんの前は、臭いのです。その臭いで嘔吐している人も見ました。結構強烈。蛇スープももちろん支持します。
 「ハクビシン料理」…いいんじゃないでしょうか。SARS問題でミソが付きましたが、「ネコ目ジャコウ猫科」ですから美味しいでしょう。私の口に入ることはないでしょう…。

 飼い主が見つからない犬猫を食用にという話ではなく・・・中国が日和見政策を打ち出したが納得できないのです。
 日本では食べられなくても、中国へ行けば、「犬でも猫でも、ハクビシンでも、ヘビでも、サソリでも食べることが出来る」と、安心していたのに…。
 な、な、なんと中国政府が、「反動物虐待法案」を全人代(全国人民代表大会、日本でいうところの国会)へ提出するという。
 法案には、「犬や猫の肉を食べたり、販売した個人には、約7万円の罰金と、15日以下の禁固…。こりゃ大変だ!この法案が通ったら中国へ行っても犬も猫も食べられなくなってしまう。ヤミのルートでこっそり食べても、通報されて捕まったら15日間刑務所に入らなければならない。手違いで死刑にされたらたまらない。

 どうしてそのような法案が!
 中国国内に、「犬や猫を食べるなんて、野蛮な風習だ」という世論が起こっているからだという。そういえば、北京五輪の時に、「世界中の人々が中国を訪問することから、市場での犬、猫の取引を中止するように」との通達を出していました。
 「犬や猫は人間の友であり、食用を禁止することで、中国が新たな文化レベルに達したことを内外に知らせることに通じる」

 あのね!人間の権利と福祉も保障されていないのに、犬猫(の権利?)を擁護する…。「上半身はタキシードで、下半身はフンドシ一丁」という感じがするんだよなあ。

 中国には恒久的に、犬も猫も食べてほしい。なぜそんなにこだわるのかって?日本の、クジラ、イルカ、ホンマグロの食文化が、「残酷、野蛮」のレッテルの誹りを少しでも免れるかなと思ってさ。
「犬や猫は人間の友」…(ペットにも食用にも…)