アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

除雪が自衛隊の本務? ~雪中で26時間に思う~

2011年01月02日 | Weblog
 昨年末の、「豪雪で300台が立ち往生(西会津)」、このニュースに憤りを感じました。何に憤ったか?豪雪…これは自然現象だからどうしようもない。300台の自動車が立ち往生。これも、たまたま通りかかっての災難だからしょうがない。問題は、「一昼夜、国民を雪の中に閉じ込めた、古色蒼然たる防災体制」です。

 「はやぶさ」が奇跡的に帰還を遂げ、「あかつき」も、6年後に金星を回る軌道に再チャレンジする。そういう国で、大雪が降ったら、一昼夜、車に閉じこめられてしまう。これって、おかしくないですか?「小沢出てこい!」とか「たちあがれ日本と連立したい」とか…些末な話ばかりしていないで、国民の命を守れよ!

 福島県知事(佐藤雄平さん)が、自衛隊へ災害派遣を要請するのも遅い!一昼夜車に閉じこめておくなよなぁーっ!
 西会津町の国道49号は、スリップした大型トラックが道路をふさいで12月25日夜から通行止めになった。積雪でUターンできない後続の車両300台が立ち往生…この段階で、災害派遣要請でしょう!県も国交省も迅速な救出ができないんだから。

 国土交通省(郡山国道事務所)の動きは良かったんじゃないかって?立ち往生していた車に、食料やガソリンなどを配給した。そのことは、何もしないより良かった。チリのサンホセ鉱山坑道の崩落事故の時、閉じ込められた33名の作業員に水と食料を地か700メートルへ届けたのと同じ。救出まで、なんとかもたせる…。救出ではない。

 豪雪といっても、10メートル超の積雪というわけではない。たかだか、「ひざぐらいまで」という証言。その程度で、救出までに26時間かかった…。
 「自衛隊出動後は作業が加速した」という証言…この証言が示すように、いち早く自衛隊に来ていただけば良かったのです。
 結局、命に関わる犠牲者が出なかったのがせめてもの救い。
 教訓として、「自衛隊への出動要請は一刻も早く」「自衛隊は、はやぶさ、あかつきの技術に負けない、天災地変対策をしておく」

 自衛隊は、暴力組織ではなく、災害派遣も本務です。「行方不明者捜索・人命救助」「堤防・道路の輸送」「医療」「人員物資の輸送」など多岐にわたる。西会津の300台立ち往生への派遣は、「堤防・道路の輸送」に該当。除雪した雪の運搬は…「人員物資の輸送」ですかね。「雪」も物資…と、いうことで。それで…「札幌雪祭り」の雪像作りの雪の運搬を自衛隊がやっているのですが…本務だったんですねえ!