アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

菅直人は伊達直人に勝てるか

2011年01月13日 | Weblog
 タイガーマスクからの善意のプレゼントが続々。47都道府県の全てに伊達直人たちが現れた。
 最初の伊達直人は(昨年の12月25日、群馬県)、ランドセル10個のプレゼントだったが、最近は、白菜や土付きの長ネギ、米、現金、毛がにまでも…。ボクシング界から、「あしたのジョー」までプレゼントを持って現れた。さらに、星飛雄馬、月光仮面。そして、なんと、赤胴鈴之助までも!さらにさらに京塚昌子、仮面ライダー…今後何が出てくるか?
 テレビも新聞も、「善意のプレゼント」を褒めそやす。プレゼントを受けた側の職員のインタビューでは、「大変助かります。今後も続けていただきたい」と。

 犯罪が起こると、模倣した連鎖犯罪が起こる。この度は、犯罪ではないので、プレゼント連鎖大いに結構。
 しかし、BUT!「大変助かります。今後も続けていただきたい」…これが問題です。もちろん、「善意」と切り離しての問題ですがね。「お金が足りないから、皆さん寄付をしてよー!」ということに通じる。日本国これでいいのか?そのうちに、政府が、「寄付が足りないから、満足なことができない。寄付しない国民が悪い!」なんてこと…言い出さないでしょうね。

 伊達直人やら、あしたのジョーが来てくれた、「児童養護施設」では、孤児のほか、親から虐待された子や発達障害の子らであふれています。手厚いケアはもちろんのこと、家庭的な養育環境が必要です。ところが、施設基準は何十年も変わっていません。例えば、「1人3.3平方メートル以上」「子ども6人に職員1人以上」。特別養護老人ホームの基準は、「1人10.65平方メートル以上」ですなので、その差の大きさに驚かされます。
 現在、大学進学率はおよそ54%ですが、施設の子供達は、およそ10%…経済的な理由、学習支援の不足…。
 施設側が喜んでいるのは、とにかく予算不足で赤字続き…子供達1人あたり1か月に4万7千円そこそこ。食費と日用品で無くなってしまいます。衣服も、洗い替えが少なく、生干せのまま着なければならない子もいるという。日頃から地域住民からの寄付をいただいている…。全国で3万5千人以上の子供達が児童養護施設にいる…。
 このような状況…善意の寄付はありがたいが、児童養護施設の根本的な改善にはなりません。ランドセルも、白菜も、毛がにもありがたいが、国が頑張らなければならないところ。
家族や地域のきずながうすれ、孤立と無関心が社会を覆っている。その犠牲になっているのが、児童養護施設の子供達。

小沢だ、仙谷だ、内紛だ、内紛じゃないと騒いでいる場合じゃない。「政治」をしろよ菅直人さん! 国の借金は900兆円を超えた…社会保障費の膨張…そのお陰って、児童養護施設の子供達にも及ぶの?
 虎の穴の前で、小沢さんが襲撃の機会をうかがっていますが、菅直人さんには、ここで踏ん張って、伊達直人が感謝する政治をしてほしい…。