アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

冬の生足で汗をかく方法

2011年01月12日 | Weblog
 気温が氷点下の駅での出来事。電車を待つ数人の女子高生が。それぞれ、AKB48と見分けがつかない。ブレーザーにチェック柄のミニスカート!つまり、寒中にコートを着ていない。最大の驚きは、何と…な、な、な、生足っ!つまり、ストッキングもタイツも、股引もはいていない。ヒザの辺りは、寒さで紫色がかっている。そこへ、近所の御意見番のようなお婆さんが通りかかった。お婆さんは、「ありゃー!寒いべさあ!」と、すっとんきょうな声で感想を述べた。氷点下で生足が寒くないはずがない。
 そしてその直後、女子高生の半径5メートルにいた人たちが凍りついた…!女子高生のリーダーらしき長身の子が大声で言った…。

 「オメエの体じゃねえから関係ねーべっ!」
 北川景子並の可愛らし顔と、スタイル…その子が、場末のチンピラのような言葉を吐いた!私ですら、戦慄を覚えましたよ!ただ、お婆さんは状況を全く理解していないのか、平然と改札口へ歩いていきましたけどね。あそこで、婆さまの逆襲があれば、「婆さまVS北川景子」というカードが見られたのに。残念でした。
 怖い世の中になりました…。女子高生が、半世紀も年上の人を罵倒するのですから。「オメエ呼ばわり」ですよ!

 嘲笑されるのを承知で昔の話を…
 生足は、なかった。というか、学校内の暖房が不備で、生足では耐えられなかった。 
 今から半世紀前の小・中学校の朝は・・・登校すると、体育館へ行って、「馬乗り」ですよ。もちろん、体育館に暖房などなかった。
 馬乗りは、二つのチームに分かれる。一方のチームが、「馬」になり、もう一方のチームが、「騎手」になる。
 馬になったチームのリーダーが壁を背に立つ。その股ぐらに次の子が頭を突っ込む。その股ぐらに(後ろから)次の子が頭を入れる。そして、次々と…。臭いこともあるが、そんなものいちいちこだわらない。そもそも、毎日下着を替える子などいなかった。寝小便して布団の中でパンツを着干しして登校してくる子もいた。股ぐらは様々な臭いで…「あ!この臭いはアイツだな」と、分かる。
 「胴の長ーい馬状態」になったところへ、騎手チームが、跳び箱の要領で走ってきて次々にまたがる。そして、馬の背を前方へ進んでいく。騎手が1人でも落ちたらその場で攻守交代。全員が跳び乗り終わると、馬の頭の子供と最後にまたがった子供がジャンケンする。その間に「馬」が崩れたらもう一度「馬」にならなくてはならない。1ゲームで、みんなが汗をかきます。臭いもプンプン。
 この遊び、氷点下で汗をかく以外のメリットがある。
 チームのために、「自分は崩れないぞ」と、頑張るのです。ギリギリまで頑張る。「頑張れというのは良くない」という人たちも、このケースの頑張りには何も言えないでしょう。
 チームのために頑張ることを学ぶ他に、「挫折」を疑似体験することができる。馬から落ちたら負け、馬が崩れたら負けですから、自分が負けの原因になるなんてことは茶飯事。…これは大きいですよ。大学卒業時に、内定が出なくて挫折…立ち直れない…。当時の子供達には、このようなことはないです。挫折なんて毎日何度も経験していましたから。

 「オメエの体じゃねえから関係ねーべっ!」の女子高生…婆さまには強いかも知れないが、挫折に弱いだろうなあ…。
 女子高生グループが、登校後、「馬乗り」をするとどうなるか?生足でも汗をかくし、チームのための頑張りが涵養される。さらに、社会の荒波による挫折を乗り越える力が育てられる…。馬乗りなどやりっこないとは思うが、やればいいのになあ…。