アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

駅伝選手には柔道が必要

2011年01月06日 | Weblog
 お正月のTV視聴率ナンバーワンは、「箱根駅伝」だったそうで。私も、母校の「タオルマフラー」を巻いてテレビにかじりついておりました。トイレへ行くときなど、テレビに、「ちょっと一時停止しておいてね」と語りかけて大急ぎ…。実況だっちゅーのってかぁ!

 応援した選手は、(私の母校ではない)東洋大の柏原竜二くん。福島県立いわき総合高等学校時代は、インターハイ、国体、全国高校駅伝のいずれにも出場経験がなかった。ところが東洋大学へ進んでからの活躍ぶりは、私が説明するまでもない。雑草というか、野武士というか、野良犬というか…。その資質を見抜いた東洋大の佐藤尚スカウトも大したものです。なお、無駄な知識として、佐藤尚さんは、中日ドラゴンズの落合博満監督とは、高校・大学の同期。学力日本一の秋田県は、スポーツでも立派な人材を輩出しているのですねえ。
 なお、我が母校は予選会から上がっていったのですが…無惨な負け方をしてくれました…。なまじっか偏差値が上がり、一般入試では、入学しずらくなったなった。スポーツ特待でいい選手を集めるといいって?条件(待遇)が同じなら、みな早稲田へ行くでしょう!そんなわけで…大学のスポーツは…難関校が強くなるという構図の時代です。

 私が、世論はどんな反応を示すか、とても楽しみにしていたこと…それは、レース中に選手が給水係を突き飛ばしたあの事件。マスコミの報道もほとんどないまま済んでしまいました。拍子抜けでした。
 どんな事件だったのか?見ていなかった方のために、おさらいすると…。

 6区の山くだりで、早稲田大の高野くんと東洋大の市川くんが抜きつ抜かれつのデッドヒート。高野くんが市川くんの前へ出たとき、高野くんへの給水係が水を持ってコースへ出てきた。市川くんが来ているので給水係は邪魔をしてはいけないと、高野くんの前に出た。完璧な進路妨害。その時、高野くんは給水係を突き飛ばした。そういう事件だったのです。
 高野くんの行為は、当然。誰も責められない。
 可哀想なのは給水係。きっと前日は実家に電話したでしょう、「明日、駅伝見ていてね。6区の給水係はボクだからテレビに映るかもしれないよ!ブルーレイに録画しといてね」。喜んだのは、給水係の家族。親類縁者・友人知人に電話をかけまくった。給水係の関係者およそ358人が、郷里でテレビに釘付けとなった。「あ、出てきた!カッコイイ!ありゃあ?突き飛ばされた!・・・」このような状況でした。可哀想でした。箱根駅伝史上このような事件は最初で最後でしょう。

 それで、高野くんはさらに話題を提供してくれた。
 カーブで滑って転んでしまった。左斜め前方に転んだのですが、受け身が不十分で左手を打ってしまった。しかし、立ち上がるのが早かった!およそ0.46秒。私はこれまでの人生で、転んだ人をたくさん見てきたが、起き上がりの速さでは高野くんが文句なく一番です。

 駅伝関係者に提案ですが、選手には転倒時に備えて柔道の「受け身」の練習をさせた方がいい。あと、給水係にも受け身の練習を。突き飛ばされたときにケガをしないように…。